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2016年04月20日22:52
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「カピタン」研究（21）
3、盤の性質の変更
前号詰コでドーナツ盤の問題を出題しましたが、ルールがさっぱり分からない、という人もいて、説明不足でした。
左図のように円筒の上に将棋盤を書いたと考えて下さい。9筋は1筋の隣にきて、実際に隣の筋であるように、その間を動けるとするのです。例えば87にいる角は、96、15、24…と行けるわけです。
これを（タテ）円筒盤と呼びます。逆に（盤を横向きに書いて）上と下をくっつけたものが、ヨコ円筒盤です。左と右をつけ、更に上と下をくっつけると、ドーナツ盤になるわけです。
ヨコ円筒盤、ドーナツ盤で将棋をやろうとすると、最初から玉がぶつかってしまうので、双方1段ずつ上げて指し始めます。駒は成ることができません。
左図は詰パラ47年1月号原敏彦氏の作品。（ひどいことに図面が掲載されなかった。この図は手順から復元したもの）
原 敏彦
（詰パラ 昭和47年1月号）円筒盤
82飛（限定）、13玉、92飛成、24玉、94龍迄5手詰。
このほかの盤としては、アリス盤（6号参照）ビリヤード盤（角が盤端で反射する）などがあります。
ちょっと特殊な例として、右図の「斜め将棋」をあげておきましょう。各駒の動きは、タテヨコとナナメを逆転させたものです。（東洋カピタンＫＫのカピタンマーク�兇鮖箸Δ函△茲�わかります）
4、フェアリー駒の導入
将棋駒以外の変則駒を使用するもの。何種類も入れると、将棋らしくなくなるので、なるべく1種だけにしたいです。
・ケンユー…カピタン4号3ページ（K4-3と略記）を参照。
・楯…K14-4
・チェッカー駒…K14-4
・岩石…K14-5
・正将、斜将、忍者、光角…田宮さんの将棋パズル参照。
・テレポート駒…任意の味方の駒と、1手で位置を交換できる。右図は小林・山岸氏の合作（Ｔがテレポート駒）。指将棋では、最初は双方玉の上に置かれる。
小林 博、山岸則雄
（カピタン15号、昭和53年3月）
89の駒はテレポート駒
12歩、同玉、23歩成、11玉、33馬、21玉、43馬…87馬、11玉、12歩、89玉（11Ｔ）、88馬迄27手詰。
・影（イミテーター）…最初55に置かれ、1手指すごとに、その手によって動いた駒と同じ方向に同じ距離だけ動く。影は、駒を取ることも、飛びこすこともできない。持駒を打つときは動かない。影が動けない指し手は禁手である。指し手がなくなったら負け？
・石…単に穴ふさぎの駒で、双方に取られない。詰将棋にはとても便利！
・不滅駒…K10-6
・カミカゼ駒…敵駒を取ると同時に消えてしまう（敵の持駒になる、とした方がおもしろい）。全駒がそうだと「カミカゼ将棋」になる。
・中立駒…双方にとって自分の駒のように使われる。詰棋用の駒。上図は若島正氏作。下図は加藤・山岸の合作で、�仝綣�23歩を ��後手11歩を �８綣�12歩を置いて詰めよ、という問題。横になっているのが中立駒。
若島 正
（カピタン15号、昭和53年3月）
41金、31金、61金、71金、41金打、32金右、41金打迄7手詰。
（2手目61玉は71金以下）
加藤 徹、山岸則雄
（カピタン15号、昭和53年3月）
��12角、11玉、99角迄3手詰。
��98角、89角、98角打迄3手詰。
��98角、11玉、99角迄3手詰。
--------------------------------------------------
＊注をつけるのを忘れていた。上の2作を見る限り、この当時中立駒というのは「どちらからも取ることができない」という設定だったようだ。（そうでないと、若島作は2手目同玉と取られてどうしようもないし、2手目61玉が71金で詰むというのも意味不明になる）
前号詰コでドーナツ盤の問題を出題しましたが、ルールがさっぱり分からない、という人もいて、説明不足でした。
左図のように円筒の上に将棋盤を書いたと考えて下さい。9筋は1筋の隣にきて、実際に隣の筋であるように、その間を動けるとするのです。例えば87にいる角は、96、15、24…と行けるわけです。
これを（タテ）円筒盤と呼びます。逆に（盤を横向きに書いて）上と下をくっつけたものが、ヨコ円筒盤です。左と右をつけ、更に上と下をくっつけると、ドーナツ盤になるわけです。
ヨコ円筒盤、ドーナツ盤で将棋をやろうとすると、最初から玉がぶつかってしまうので、双方1段ずつ上げて指し始めます。駒は成ることができません。
左図は詰パラ47年1月号原敏彦氏の作品。（ひどいことに図面が掲載されなかった。この図は手順から復元したもの）
原 敏彦
（詰パラ 昭和47年1月号）円筒盤
82飛（限定）、13玉、92飛成、24玉、94龍迄5手詰。
このほかの盤としては、アリス盤（6号参照）ビリヤード盤（角が盤端で反射する）などがあります。
ちょっと特殊な例として、右図の「斜め将棋」をあげておきましょう。各駒の動きは、タテヨコとナナメを逆転させたものです。（東洋カピタンＫＫのカピタンマーク�兇鮖箸Δ函△茲�わかります）
4、フェアリー駒の導入
将棋駒以外の変則駒を使用するもの。何種類も入れると、将棋らしくなくなるので、なるべく1種だけにしたいです。
・ケンユー…カピタン4号3ページ（K4-3と略記）を参照。
・楯…K14-4
・チェッカー駒…K14-4
・岩石…K14-5
・正将、斜将、忍者、光角…田宮さんの将棋パズル参照。
・テレポート駒…任意の味方の駒と、1手で位置を交換できる。右図は小林・山岸氏の合作（Ｔがテレポート駒）。指将棋では、最初は双方玉の上に置かれる。
小林 博、山岸則雄
（カピタン15号、昭和53年3月）
89の駒はテレポート駒
12歩、同玉、23歩成、11玉、33馬、21玉、43馬…87馬、11玉、12歩、89玉（11Ｔ）、88馬迄27手詰。
・影（イミテーター）…最初55に置かれ、1手指すごとに、その手によって動いた駒と同じ方向に同じ距離だけ動く。影は、駒を取ることも、飛びこすこともできない。持駒を打つときは動かない。影が動けない指し手は禁手である。指し手がなくなったら負け？
・石…単に穴ふさぎの駒で、双方に取られない。詰将棋にはとても便利！
・不滅駒…K10-6
・カミカゼ駒…敵駒を取ると同時に消えてしまう（敵の持駒になる、とした方がおもしろい）。全駒がそうだと「カミカゼ将棋」になる。
・中立駒…双方にとって自分の駒のように使われる。詰棋用の駒。上図は若島正氏作。下図は加藤・山岸の合作で、�仝綣�23歩を ��後手11歩を �８綣�12歩を置いて詰めよ、という問題。横になっているのが中立駒。
若島 正
（カピタン15号、昭和53年3月）
41金、31金、61金、71金、41金打、32金右、41金打迄7手詰。
（2手目61玉は71金以下）
加藤 徹、山岸則雄
（カピタン15号、昭和53年3月）
��12角、11玉、99角迄3手詰。
��98角、89角、98角打迄3手詰。
��98角、11玉、99角迄3手詰。
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＊注をつけるのを忘れていた。上の2作を見る限り、この当時中立駒というのは「どちらからも取ることができない」という設定だったようだ。（そうでないと、若島作は2手目同玉と取られてどうしようもないし、2手目61玉が71金で詰むというのも意味不明になる）
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