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2016年02月24日23:25

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「カピタン」研究(12)

 今日読んでいるのはカピタン第6号(昭和51年12月号)。アリス詰の紹介が載っているので、それを引用することにしよう。

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アリス詰・アリス将棋

 アリスルールで詰将棋を作ってみませんか、と丸尾氏より提案がありました。
 Aliceルールはフェアリーチェスの一種ですが、将棋に翻訳して説明してみます。
・アリス将棋では将棋盤を2面(駒は1組)使います。仮にA盤、B盤と呼ぶことにしましょう。

・駒が動いたとき、動いたあとで必ず隣の盤の同じ地点に移ります。
・隣の盤の同じ地点に既に駒があるときは、その地点に動くことも駒を打つこともできません。
・指し始めの形は下図のように先手はA盤、後手はB盤に配置します。

(アリス将棋 指し始めの図)
フォト


その他は普通の将棋と同じです。
A(B)盤の駒が動けばB(A)盤に移ります。先手が27の歩を突けばB盤の26に出現するわけです。もしもA-26に敵駒があったら取ってからB-26に移ります。B-26に駒がある場合は27の歩を突くことはできません。26歩で28飛が敵陣に直射しますが、B盤の21、22、23は敵駒があるのですぐに成ることはできません。
 さて実際に指してみればすぐ分かりますが普通よりかなり詰にくい。両方の盤を逃げ回るのだから当然かもしれませんが、詰将棋を考えると詰方を強くしなければならないので作りにくいといえそうです。

(1図)
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 1図。初手は香を打つ一手。13香と話して打っては合駒され、同香ではB盤に移ってしまい王手にならないのでダメ。12香が正解です。同銀(同玉はB-12に移るので同龍)に13香(限定打!)。これで12に合駒が打てず詰!アリス詰独特の詰上がりです。
 2図は花沢正純氏作。5手詰です。詰めてみて下さい。

(2図)
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