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2016年01月15日23:31

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温故知新(詰パラ515号-01)

 今日読んでいるのは詰パラ515号(平成11年2月号)。この号では「相馬康幸Anthology」と題して、相馬氏の特集が組まれている。第二作品集の為に、未発表作の中から愛着のある小品を選んだものなのだとか。その中からいくつか紹介しよう。

相馬康幸
フォト
(詰パラ 平成11年2月号)

 25飛、14玉、24飛、15玉、
「27桂、同金、25飛、14玉、27飛、25角、15金、同玉、25飛、14玉、
 24飛、15玉、59角、37桂、同角、同金引」
「27桂、同金…」
「27桂、同金…」
 27桂、同金、25飛、14玉、27飛、25角、15金、同玉、25飛、14玉、
 24飛、15玉、37角、26桂打、同角、同桂、27桂、同銀生、25飛、14玉、
 16香、同銀成、15香、同成銀、24飛迄77手詰。

 趣向サイクル中に角捨合を挟んだのが作者の工夫。これにより持駒が金→角→桂と変化し、ありふれた金剥がしとは一味違った印象を与えることに成功している。

相馬康幸
フォト
(詰パラ 平成11年2月号)

33銀、13玉、22銀、24玉、33飛成、同桂、同銀、13玉、22銀、24玉、
16桂、同歩、15銀、25玉、26歩、同桂、同銀引、24玉、33銀、13玉、
14歩、同玉、15歩、13玉、22銀、24玉、36桂、同成桂、33銀、13玉、
14歩、同玉、15銀、25玉、26歩、同成桂、同銀引、14玉、15歩、13玉、
22銀、24玉、36桂、同と、33銀、13玉、14歩、同玉、15銀、25玉、
26歩、同と、同銀引、14玉、15歩、13玉、22銀、24玉、25歩、同銀、
35銀迄61手詰。

 相馬流ミニ知恵の輪。変化・紛れは殆どなく、手なりに進めていけば自然に収束する。作者の関心は、あくまでも駒の運動性にあるようだ。

相馬康幸
フォト
(詰パラ 平成11年2月号)

 32飛、21玉、
「13桂、11玉、12歩、同銀、21桂成、同玉、22歩、11玉、23桂、同銀、
 15香、14桂、同香、同銀、21歩成、同玉」
「13桂、11玉、23桂、同銀、12歩、同銀、21桂成、同玉、22歩、11玉、
 23桂、同銀、17飛、同角成、21歩成、同玉」
 12銀、同銀、31飛成、同玉、32と迄39手詰。

 先手の桂歩と玉方の銀とが軽やかに戯れる様を表現したかったのだろう。最後は初手に打った飛車を捨てて還元玉で幕。予定調和が美しい。
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