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2016年01月12日23:39

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「カピタン」研究(03)

 カピタン第2号では、性能変化系のルールについて、その定義と説明が載っている。早速引用してみよう。

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朝鮮将棋の一族

駒が接近したとき駒の性能が変化する一群の将棋があります。朝鮮将棋はその代表的なものですが、本物の朝鮮の将棋と誤解される恐れもあるので安南将棋と呼ぶことが多いようです。

朝鮮将棋のルール

盤上にある任意の駒は、そのすぐ下に味方の駒が存在するときその駒の性能に変化する。その他は将棋に準ずる。
・打歩詰は性能に関係なく禁手とする
・二歩は動いて二歩になる場合も禁手とする
・行き所のない駒はかまわない
・玉も例外とはしない
・最初の配置は双方2、8筋の歩を1つ突いた形とする。ルールの細部については議論のあるところですが、ここでは日本朝鮮将棋連合の制定したルールによりました。

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 まず、日本朝鮮将棋連合なんてものがあったということに驚かされる。(ほんとにこんな団体があったのだろうか?もしかして、京大将棋部の別名?)また、こういう将棋が最初は「朝鮮将棋」と呼ばれていて、それから「安南将棋」と呼ばれるようになったというのも意外な事実だ。
 そもそも、何故こういう変化系の将棋が「朝鮮将棋」と呼ばれるようになったのだろうか?御存知の通り、本当の朝鮮将棋はチャンギと呼ばれている(ちなみに、中国将棋は象棋(シャンチー)と呼ばれる)。命名者は、朝鮮半島にも固有の将棋があることを知らなかったのだろうか?
 もっとも、安南というのも「フランス統治時代のベトナム北部から中部を指す歴史的地域名称」らしいので、これらには特に深い意味はなく、単に外国への素朴な憧憬から命名されたのかもしれない。

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