mixiユーザー(id:10600213)

2017年07月27日22:05

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himawari



どうも僕です

ミスチルが新曲を出し、
とてつもなく良い曲だったので、
かなり久しぶりに日記を書きます

こういう自己満をどっかに書くのはmixiの日記ちょうどいいよね


ライブで初めて聞いたときは、

 歌詞よく聞き取れないけど
 メロディーラインのわりに
 バックの演奏が激しい曲だなあ

と思うくらいで


YouTubeでショートバージョンが公開された時は

 うおお?こんないい曲だっけ??
 田原神のギターやばい良いじゃん
 「ひまわり」と「日だまり」の韻の踏み方最高だな
 ところで、なんでこれ「だから」から始まってるんだろ


CD買ってフルで聞いたら

 うわあああああああああああああああ
 だから「だから」なのかああああああああああああああ
 やられたあああああああああ
 天才やあああああああああ
 ガクガクブルブル



って感じでした
とにかくラストまでの持っていき方が素晴らしいロックバラードです

雰囲気的に
「少年」+「HANABI」って感じの
感情的で熱くて陰がある、ミスチルらしい曲だと思います



そいじゃこっから歌詞解釈していきます

『優しさの死に化粧で
笑ってるように見せてる
君の覚悟が分かりすぎるから
僕はそっと手を振るだけ』

早速パンチのある言葉が出てきました
「優しさの死に化粧」ってなんじゃそりゃ!!????
himawariというタイトルからこの出だしを思いつくのは
天才としか思えん

「優しさの死に化粧」ということは、
かなり苦しい、辛いことを、
相手の事を想う優しさで必死に隠しているということなんですかね
それにしても「死に化粧」と言うくらいなので、
ちょっとやそっとの辛さではなく、
とてつもない困難であることが想像できます

「僕」は「覚悟している君」に手を振るので、
おそらく永久に近い別れを指しているのでしょう

ちなみに、
1番は「君」に比重を置いて描いています

この「僕」と「君」の比重が、
このhimawariを読み進めていく上でかなり重要だと思ってます

では次


『「ありがとう」も「さよなら」も
僕らにはもういらない
「全部嘘だよ」そう言って笑う君を
まだ期待してるから』

これは「僕」がこの永久に近い別れを
受け入れられていないことを表しています

『いつも
透き通るほど真っ直ぐに
明日へ漕ぎだす君がいる
眩しくて 綺麗で 苦しくなる』

「漕ぎだす」という言葉を使っているのはどうしてか考えたのですが、
おそらく抵抗感を出すためだと思います

これが「飛び出す」であれば勢いがありますが、
「漕ぎ出す」という言葉にすることで水の「抵抗力」がイメージされます

つまり困難に立ち向かう強い女性がここでは描かれています

それをこんな短い言葉で表現できているのがすさまじいと思ってます

そんな「君」がいることで
「僕」は「眩しくて 綺麗で 苦しくなる」
と言っています

この理由は後ほど判明することになります

1番のラストはこう締めくくられます


『暗がりで咲いてるひまわり
嵐が去ったあとの陽だまり
そんな君に僕は恋してた』

「暗がりで咲いてるひまわり」は逆境でも生き抜く強さ
「嵐が去ったあとの陽だまり」は辛いことがあっても周囲を包む優しさ
ですかね

そして「僕」はそんな「君」に恋してたと・・・

ここで気になるのは
「恋してた」と過去形になっていることです

これが何を意味するのかというと
「僕」が永久に近い別れを
受け入れられないんだけれども、
覆ることは絶対にないという、
残酷な現実に打ちひしがれているのを表していると思います

これが「恋してる」だと、
全くあきらめてない感じが出ますからね

桜井さんの恋して「た」の歌い方も、溜め息のような抜き方で、グッときますね

過去形であることで、
1番のそれまでの歌詞は回想であったことがわかります

そして2番からは、
君がいなくなってからの現在の「僕」が描かれます

そのため1番と比べると、「僕」に比重を置いて描かれることになります


『想い出の角砂糖を
涙が溶かしちゃわぬように
僕の命と共に尽きるように
ちょっとずつ舐めて生きるから』


これは死ぬまで忘れないという
主人公の未練を表しています

ぶっちゃけ気持ち悪いくらいの未練ですね



『だけど
何故だろう 怖いもの見たさで
愛に彷徨う僕もいる
君のいない世界って
どんな色をしてたろう?』

そんな未練タラタラの気持ち悪い「僕」も
「君」じゃない人と愛し合うことを想像するわけです

ここで「どんな色をしてた」と過去形にしているのは

想像する「違う誰か」と
過去の「君」とを対比させるためです

ここからでも、
「君」はすでに「僕」から離別していることがわかります



『違う誰かの肌触り
格好つけたり はにかんだり
そんな僕が果たしているんだろうか?』

「果たして」という言葉を付けているので
到底考えられないと言ってますね

それだれ「君」の存在は「僕」にとって大きいわけです

で、ここで「僕」という人間にフォーカスが当たってます

それによってその後のCメロにすんなり入ることができます

こういう視点の移り変わりのスムーズさが、この曲の巧妙なとこだと思います


『諦めること
妥協すること
誰かにあわせて生きること
考えてる風でいて
実はそんなに深く考えていやしないこと
思いを飲み込む美学と
自分を言いくるめて
実際は面倒臭いことから逃げるようにして
邪(よこしま)にただ生きている』

この曲の中で一際異質なCメロです

全く今までと視点が違いますね
ここで初めて「僕」の内面・性質がはっきりと描かれます

メロディーも今までのリズムやメロディーとは違う
言葉を際立たせるものになってます

ここだけ切り取ると主語がないので、
誰のことを言っているのかわかりませんが、
その前の歌詞で
「僕」にフォーカスが当たっているため、
聞いていれば自然と「僕」のことを言っているんだとわかります


この後、かなり歪んだ、感情むき出しのギターソロが入ります

聴き手はCメロで僕の内面に入っているので、
それにも伴って感情が高ぶります

そしてラスト

『だから
透き通るほど真っ直ぐに
明日へ漕ぎだす君をみて
眩しくて 綺麗で 苦しくなる』

ここで「だから」という言葉とCメロがつながり、
1番と同じような歌詞なのに、
全く捉え方が変わります。

1番の時は、ただの情景の描写程度にしか聞こえなかった歌詞が、
ここで「僕」の感情が凝縮されて聞こえます

邪に生きる「僕」だから
透き通るほど真っ直ぐな「君」に惹かれていた

憧れのような妬みのような
単純な愛情ではない、
複雑な感情を、
見事に聴き手に伝えています




『暗がりで咲いてるひまわり
嵐が去ったあとの陽だまり
そんな君に僕は恋してた
そんな君を僕は ずっと』

最後は「ずっと」という歌詞で終わります

その先の言葉はありませんが、
きっと「僕」はずっと「君」のことを想い続けるのでしょう
まるで呪いのように

最後の桜井さんの声は、
やるせなさや、決意や、悲しみとかがごっちゃになった
叫びに聞こえます
複雑ですねえ


以上です!!!!

とまあ
とにかく歌詞も演奏も展開が素晴らしい曲だと思います

まとめるとこんな感じ

君と僕の描写 君はこんな人間

これはもう過去のこと

今の僕の視点で考えてみる

君のいない僕は考えられない なんでだろう?

僕はこんな人間

だからこんなにも強く君に惹かれていたんだね

もう二度と会えないとしても君を想い続けるよ


視点が自然と移り変わるので、
聴いてるうちに自然と主人公に感情移入していって、
1番と同じ歌詞がラストで全く違う感じで聞こえるのには、
本当に鳥肌が立ちました

素晴らしい!!!!!
ありがとうミスチル!!!!!

それではまた
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コメント

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