イクメンってなんだろう

以前男性芸能人がお子さんが生まれた後にインタビューを受けてるのを見てたんです。
「育児はどうですか？」
「おむつ替えたりしてますよ」
「イクメンですね」

ってやり取りがあったんです。

猛烈な違和感。
オムツ替えただけでイクメンなのか？
そう思ったのです。

僕の父はそういう時代だったということもあるし家にいることのほうが珍しかった会社マン。
20時頃帰ってきたら「今日は風邪をひいたの？」とか言われちゃうようなイクメンとは対極の人でした。
僕とお兄ちゃんが赤ちゃんの時はどーせ24時間寝てるんだから、と夜遅く帰ってきたときでもお風呂に入れてくれていたようですが。

僕は透くんが産まれてからできる限りの育児と言うか一緒に過ごす時間は大切にしてきたつもりです。
オムツは替えるし、服も着替えさせます。夜中に起きてミルクを作ることは…数えるほどしかしなかったけど。
2人でお散歩にも行けば、寝かしつけもお風呂も一緒です。
保育園にも連れて行くし、ご飯を食べさせたり仕上げの歯磨きもします。
ノンタンや電車などの絵本も読み聞かせるし、童謡も一緒に歌って踊ります。

世間一般の父親に比較したら頑張ってる方かなぁと思うけど、ただ僕はイクメンではないと思ってます。
結局は奥さんがいないとできないことが多いからなのです。

着替えはできるけど、何を着せるかの組合せは適当だし、サイズだって95センチと思うけど半袖・長袖・夏服・冬服で着替えがいくつあるのか知りもしません。
オムツやお尻拭きのストックがどれだけあるかも気にしてません。
予防注射の時期も知らないし、ご飯はほとんど作れません。

でも僕はお父さんだからお母さんではないし幸いにして2人とも健康で役割分担して子育てしていくことができます。
なので僕がワンオペできなくても、2人で育てていければいいのです。
子育ては一日二日頑張ればいいものではなく、これから何年もず〜〜〜〜っと続けていくものだし、できないことをし続けることはないのです。つまりはイクメンかどうかはそれぞれの家族・夫婦で決めればいいことなんじゃないか？と気がついたのです。

オムツを替えるだけでもイクメンだし、
シングルファーザーで頑張ってる人もイクメン。
奥さんが忙しい時に様子を見ているだけでもイクメン。
イクメンの定義は家族の数だけあっていいのです。

冒頭の芸能人の話に戻ると奥さんがそれでいいと思ってるならイクメンなんだろう。周りが決めることないですね。
僕への評価はうちは奥さんに聞いてみれば分かるけど…ちょっと怖いから聞くのはやめておこう＾＾


そうやって3人で過ごしてきた3年間。
透くんは今日で3歳。
「いまいくつ？」
「もうすぐ3歳」
最近ようやく言えるようになったけど、これからは『もうすぐ』は要らないからね。