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2013年08月26日01:34

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「朝鮮お辞儀」と「三越風お辞儀」は別物

さてさて。

村田春樹さんが言ったという
「韓国式おじぎが日本の接客業に蔓延して文化破壊とかいうのはデマ、元々皇室の伝統だったのが三越百貨店が取り入れ、昔韓国でも取り入れられたと。韓国が日本に影響を与えたとホルホルするだろうし、皇室は韓国起源という妄言を手助けしてしまいかねないからデマをばらまかないで」
というつぶやきをマイミクさんのところで拝見して、あれこれ考えた。

まず、このつぶやきで村田さんが言っておられる

・皇族のお辞儀がいわば二系統にわかれ、
 ひとつは日本の接客業に取り入れられ、
 もうひとつは韓国のお辞儀になった。

事実そのものは、あってもおかしくないと思う。
(韓国についてはどうか知らないが、三越の方は
自分の過去の見聞に照らして、おそらく事実だろうと思う)

が、それを踏まえた上で私の目には、やはり
「皇族を真似た三越風お辞儀」と「朝鮮お辞儀」は別物に見える。

これに関しては、ねずさんがブログで

※  ※  ※

先日「コンスは非礼」という話をしましたら、ご皇室においては、両手をおへその前あたりに置いて礼をするから、本来の日本の高級礼法なのだと言って来た馬鹿者がいました。
形が全然違います。
華族のお辞儀は、なるほど檜扇(ひおうぎ)を手にして立てたまま、両手をおへその前におきますが、両脇は締めます。つまり肘を張りません。

肘を貼るというのは、我を張るということです。
このような文化は、日本にはありません。

両肘を締めると、人間の身体は自然と胸を張った正しい姿勢になります。
その「自然に正しい姿勢になる」ということが大事なことなのです。
なぜなら日本文化は、常に自然体だからです。

http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1958.htmlより抜粋)

※  ※  ※


と書いていたものが、私としてはしっくりくる。


つまり現在、私自身が非常に違和感を感じている
「接客業で行われる、あの肘を張ったお辞儀」は
(仮に村田春樹さんの言っていることが本当であったとしても)

・皇室のお辞儀を真似た三越風お辞儀が
・別系統で進化した朝鮮お辞儀によって
 (無意識か意識的かはわからねど)影響を受け
・日本らしからぬ「接客業お辞儀」に変質しつつある

と感じるのだ。


というのも(皇室は別として)
日本の礼法といえばまず小笠原流であろうし、
武家の礼法として始まり、やがて民間にも広まった小笠原流のほうが
(デパートガールの作法として三越が皇室を真似て始めたお辞儀よりも)
現代における一般人の礼儀作法の典拠とするに相応しい。

で、小笠原流ではハッキリと
「手を組んだお辞儀は間違った礼法なんでやっちゃダメよ」と言っている。
(これは、お伊勢さんで買った子供向けの小笠原流礼法の本にも書いてあったw)
これはおそらく「三越風お辞儀」が一般的な礼法として
民間に定着するのを畏れて、わざわざ断りを入れたのだろうと思う。

そしてまた、私自身の感覚としても
三越風の「肘を張らない手を組んだお辞儀」はそう気にならないのだが
朝鮮風の「肘をパキッと張って手を組んだお辞儀」にはバリバリに違和感がある。


これはもう、皮膚感覚なのでどうしようもない。


少なくとも私は今までの人生で「三越風お辞儀」は見たことがあっても
「朝鮮風 肘 張 り お辞儀」は見たことがなかったし、事実
アレを目障りに感じるようになったのはここ数年のことなのだ。
(違和感自体はアレが朝鮮お辞儀に似ていると知る前からあった)


なので、私個人としては、やはり
肘を張らない「三越風お辞儀」は接客業特有のお辞儀としてOKだが
肘を張った「朝鮮お辞儀」はやめていただきたい。


私にとって「三越風お辞儀」と「朝鮮お辞儀」は似て非なるものである。


ゆえに(村田春樹さんが何を心配して上記発言をなさったのか、
その心配しておられるポイントそのものは理解できるが)
「デマを広めるのはやめてくれ」の呼びかけには全くうなずけない。


もう一度言うが


あれは「朝鮮お辞儀」であって、「三越風お辞儀」とは別物にしか見えん。
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