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2008年09月25日09:54

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源氏物語と赤毛のアン

表題の2作はどちらも今年が文献での初出1000年と出版100年という区切りのよい年であり記念行事が種々行なわれているのだが…

それ以外にも共通点が多々見受けられる。まぁ女流の筆による作品というのからはじまりイロイロあるのだが、そのなかで「作品内の時系列に従って書かれたのではない」というハナシをとりあげてみよう…

モリゴメリのアンシリーズで「アンの愛情」や「炉辺荘のアン」が後から書かれたことは良く知られているが源氏物語も石山寺で「須磨」の巻から起筆されたとする伝説が良く知られている。とすると「桐壺」は後から書かれた挿話で「若紫」も源氏の妻である紫上との出会いを描いた外伝ともとれる。

wikipediaよりコピペ

武田宗俊は阿部秋生の仮説を『源氏物語』第一部全体に広げ、第一部の巻々を紫上系・玉鬘系の二つの系統に分類し、

紫上系の巻だけをつなげても矛盾の無い物語を構成し、おとぎ話的な「めでたしめでたし」で終わる物語になっている。武田宗俊はこれを『「原」源氏物語』であるとしている。
紫上系の巻で起こった出来事は玉鬘系の巻に反映しているが、逆に玉鬘系の巻で起こった出来事は紫上系の巻に反映しない。
玉鬘系の巻はしばしば紫上系の巻と時間的に重なる描写がある。
源氏物語第一部の登場人物は紫上系の登場人物と玉鬘系の登場人物に明確に分けることが出来、紫上系の登場人物は紫上系・玉鬘系のどちらの巻にも登場するのに対して玉鬘系の登場人物は玉鬘系の巻にしか登場しない。
光源氏や紫上といった両系に登場する主要人物の呼称が紫上系の巻と玉鬘系の巻で異なる。
紫上系の巻で光源氏と関係を持つのは紫の上・藤壺・六条御息所といった身分の高い「上の品」の女性達であり、玉鬘系の巻で光源氏と関係を持つのは空蝉・夕顔・玉鬘といった上の品より身分の低い「中の品」の女性達であるというように明確に分かれている。
桐壺巻と帚木巻、夕顔巻と若紫巻等、紫上系の巻から玉鬘系の巻に切り替わる部分や逆に玉鬘系の巻から紫上系の巻に切り替わる部分の描写に不自然な点が多い。
紫上系の巻の文体や筆致等は素朴であり、玉鬘系の巻の描写は深みがある。これは後で書かれた玉鬘系の方がより作者の精神的成長を反映しているためであると考えると説明がつく。
といったさまざまな理由から『源氏物語』第一部はまず紫上系の巻が執筆され、玉鬘系の巻はその後に、一括して挿入されたものであるとした

コピペここまで

とすると玉鬘系の話しそのものも各々が短編として外伝・番外編として書かれその後に(紫式部か他の編集者・写本者が)時系列にまとめたのではないだろうか?

とすると光源氏の性格がチグハグといった批難も後で書かれた番外編・外伝ということで納得もいく。マンガの長編などでもよくあるコトなのでムリに2次創作であって、紫式部以外の別作者を考えなくてもいいだろう
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