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2018年08月11日13:48

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日本の首相を決める自民党総裁選は、いわば究極の権力闘争である。

 下記は、2018.8.11 付の【産経抄】です。

                        記

 例えると、取締役会で現職社長の解任動議を出しておきながら、否決されても「ノーサイド」(敵味方なし)で行きましょうと予防線を張っているようなものか。10日、自民党総裁選への出馬を表明した石破茂元幹事長の言い分のことである。政治の世界はそんなに甘いものなのだろうか。

 ▼「『干してやる』とか『冷や飯を覚悟しろ』とか、それってパワハラという」「自民党はそんな政党ではなかったはずだ」。石破氏はこう説くが、自民党が野党時代で、まだ誰も本当の権力の座には就いていなかった6年前の総裁選とは訳が違うのである。

 ▼「君は、僕を追い落とそうとしたじゃないか」。平成11年の総裁選後、日頃は温厚に見えた小渕恵三首相が、不出馬を求める懇願を拒んで挑んできた加藤紘一元幹事長に対し、言い放った言葉である。加藤氏と側近議員らは徹底的に冷遇され、顔色を失った。

 ▼ポスト小渕の最有力候補だった加藤氏にすれば、今回は勝てずとも総裁選は自身の存在感を際立たせると計算したのだろうが、完全に当てが外れた。翌12年には、当時の野党による森喜朗内閣不信任決議案に同調しようとする「加藤の乱」を起こすも失敗し、もう浮かび上がることはなかった。

 ▼その「加藤の乱」平定に辣腕(らつわん)をふるったのが、今回の総裁選では石破氏支持で一本化しようとして果たせず、事実上の自主投票を決めた平成研究会だというのも皮肉である。森内閣の官房副長官だった安倍晋三首相は、当時は第1派閥だった平成研に対して舌を巻いていた。「政局ではこう動くのかと勉強になる」。

 ▼実質的に日本の首相を決める自民党総裁選は、いわば究極の権力闘争である。政治生命を懸ける覚悟を持って臨むのは当然だろう。

 http://www.sankei.com/column/news/180811/clm1808110003-n1.html
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