(4)原亜津夫
(詰パラ 平成8年11月号、半期賞)
43と、イ24玉、35金、13玉、24金、ロ同玉、35馬、23玉、33と、同玉、
43飛成、22玉、13馬、同飛、34桂、21玉、31歩成、同玉、42龍、21玉、
22龍迄21手詰。
イ23玉は33と、13玉、25桂、同金、31馬以下。
ロ同飛は15飛、14歩、31馬、22飛、同馬、同玉、12飛以下。
邪魔駒消去という一寸した構想色を加えているが、基本的には13馬や33と-43飛成といった捨駒の感触が楽しめる作。初形・手順とも良く推敲されていて、完成度は非常に高い。
これはリアルタイムで解いているが、解き終えて「原さん、とうとう化けたな」と思ったことを今でもはっきりと覚えている。現在私たちが知る詰将棋作家としての原亜津夫がそのスタートラインに立ったという意味で、記念碑的な一局であると言えよう。
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