【結縁】(読み)ケチエン
デジタル大辞泉の解説
1 仏語。
㋐仏・菩薩(ぼさつ)が世の人を救うために手をさしのべて縁を結ぶこと。けつえん。
㋑世の人が仏法と縁を結ぶこと。
仏法に触れることによって未来の成仏・得道の可能性を得ること。けつえん。
2 関係ができること。特に親類になること。けつえん。
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「縁」は、仏教用語ではかなり重要な言葉。
「縁起」(えんぎ)は仏教の根本教義の一つであり、
釈迦の悟りも縁起です。
「縁日」も本来は、仏教とのつながりを表すものだろうけれど、
日本の場合、
仏教も「異国の神」として最初から神仏習合が自然に行われていたので、
「縁日」もお寺だけではなく、
神社も含めた社寺一切の「縁のある日」になったのでしょう。
金龍山浅草寺は、きちんとお寺ですけどね。
三社様もござんすし、
なんとなく、あのへんで神社みたいな感じもあるよね。
四万六千日は、
「その日にお参りすれば、なんと四万六千日分になる」という、
超特大インフレの、
「来店ポイント4万6千倍の日」です
マジに考えると無茶苦茶だよね。
もともとどういう段取りか知らんが、
如来、菩薩、明王などなどそれぞれの仏さんに月イチ縁日が割り当てられていて、
そういう「ゆかり(縁)の日」に参詣すると、
普段よりもお得ですよ〜〜というものだったわけ。
どこの宗教もそうだけど、
こういう「現世利益」をアピールすると、
ぞろぞろ欲深いアホウが釣れます。
神仏は、本当は「一人一人の欲望」なんて聞かないし、
もちろん現世利益なんて与えてはくれないんですけどね。
天国(極楽)の優先切符もそう。
要は、「欲の深い人ほど宗教にハマる」のよ。
でさらに、そういう欲深さんに追加アピールするために、
「功徳日」というのができます。
その日にお参りすると「功徳がなんと〇〇倍!!」
まあだいたい、100倍とか1000倍とか平気で言っちゃう!
欲深さんひゃっほー♪
その、発展形が「四万六千日」なわけですよ。
仏の側からしたら、
「四万六千日ひゃっほーしているくらいなら、普通に功徳積め」
と思うに違いない。
それ以前に、そんな特売日を作るわけ無いわな。
もともと宗教の理想は、
「日々の徳と高潔な生き方」を生涯をかけて練り上げることなのだが、
日々、邪に生きているものほど「楽して儲けたい」ものだから、
こういうお馬鹿な日ができちゃうんだよね。
「四万六千日」は、江戸東京の風物詩。
ほおずき市と風鈴、掛け声。
まあいろいろ、梅雨が明けて夏の盛りがやってくる合図のようなもの。
風物を楽しむのなら、9日の夜がいい。
でも本来の「四万六千日」である功徳日は10日の方なので、
カタチを気にするなら10日かな。
*もちろん、前倒しの9日でも同じ御利益ってことにはなってる。
ちなみに、ほおずきには深い意味はありません。
買わなくてもオッケーです。
浅草は、ほとんど外人さんばかりで、
こういう日はどうなんだろう?とおもったけど、
やっぱり、半分は外人さんだったような感じ。
日本人は、こういう縁モノには興味がなくなっちゃったんでしょうかねえ?
七時頃にやっと暗くなる感じでした。
そのあとは、駒形にあるにーにの店で沖縄料理。
好みを覚えていてくれるから、
味付けは、素材主義の超のつく薄味仕立てにしてくれます。
ありがとーーー。
ここのゴーヤチャンプルーは、都内で一番美味しいと思います。
あくまで自分基準ね
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