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2018年07月11日04:51

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7/8 ポッペアの戴冠@リンデン

MUSIKALISCHE LEITUNG
Diego Fasolis
INSZENIERUNG
Eva-Maria Höckmayr
BÜHNENBILD
Jens Kilian
KOSTÜME
Julia Rösler
LICHT
Olaf Freese , Irene Selka
DRAMATURGIE
Mark Schachtsiek , Roman Reeger
FORTUNA, DAMIGELLA
Narine Yeghiyan
VIRTÙ
Artina Kapreljan (Solistin des Kinderchores)
AMORE, VALLETTO
Lucia Cirillo
AMORE
Noah Schurz (Solist des Kinderchores)
NERONE
Max Emanuel Cencic
OTTAVIA
Katharina Kammerloher
POPPEA
Roberta Mameli
OTTONE
Xavier Sabata
SENECA
Andrea Mastroni
DRUSILLA
Evelin Novak
LIBERTO, LUCANO
Gyula Orendt
ERSTER SOLDAT, KONSUL
Andrés Moreno García
ZWEITER SOLDAT
Benjamin Popson
TRIBUN
David Oštrek
NUTRICE
Jochen Kowalski
ARNALTA
Mark Milhofer
u.a.
AKADEMIE FÜR ALTE MUSIK BERLIN

指揮は予告無しにファゾーリスから代打。ウェブサイトのアルヒーフにすら掲載されず。不誠実だなぁ。ワーグナーでこれやったらマジ切れするぞ。ちなみに実際に振ったのはAndrea Marchiol。(ベルリン古楽アカデミーのサイトにはちゃんと掲載。)

例によって、ジムの後に職場に行く途中に軽く(笑)寄り道。「チケットは基本的に最安席」との自らに課したルールに基づき12ユーロの最上階脇席を買ったが、これについてはもっとちゃんとした席を買っても良かったかも。

というのも、ここまで素晴らしい公演だとは想定していなかった。歌手、舞台、ピットの全てが極めてハイレベル。昨年12月のプレミエで、主役はプロハスカからマメリに変わったが、一応まだ新演出演目。その練度の高さもあったのだろう。

まずは、リリーフのマメリが素晴らしい!これが初実演(というか録音録画も含めて初めて)だが、驚愕。自分はオペラグラスは使わないのだが、遠くから見ていても彼女が絶世の美女役であることを確信させるだけの説得力。他の歌手も、若干単調だったノヴァークを除いて、マメリの輝きには及ばないものの、堅く支える。端役で地元歌手のコヴァルスキーなどというのもあり。
舞台も素晴らしい。独の中堅劇場を中心に働いている若手(自分より年下)世代のようだが、後面が壁のようにせり上がった床だけ(この床が照明により金色他様々な光り方をする)で舞台道具は一切無し、バロックなのか現代なのか不明な不思議な衣装を頼りに、後はひたすら人物演技で人間関係を解き明かしていく。この登場人物間の演技が伝達する情報量が半端ない。オットーネの未練、ポッペアのミッション達成後の不安感等々を演技で加味していき、最後はネローネがポッペアでなく(中盤で若干の伏線はあったのだが)副官を選んで去って行く(え…)という大どんでん返しでポッペアの未来(史実上は結局ネロに殺された筈)を乱暴に暗示。こういう丁寧かつ大胆な演出を求めていた!
指揮は、ファゾーリスのアシスタント?もちろん、ガーディナーのような権威とカリスマは無いが、経験豊かなオペラ指揮者であることが分かる。一瞬たりとも弛緩する瞬間は無かった。ベルリン古楽アカデミーもこの劇場の準座付きオケとしての安泰感は健在。

このプロダクションは11月にも再演。「1演目1回まで」も自分のルールだが(チケットを抑えないと金銭的に破綻し、同じ公演に何回も通っていたら時間的に破綻する)、これは例外にしてもいいかも。




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