今、「話題の日記」に「最低のカスゴミ」というのが上がっていてね。
こいつのアクセス数を増やすのもばかくさいから見なくていいけど、
内容は日曜夜中のミスターサンデーという番組のこと。
軽トラックのじーさんが流されていくのをとある男性が救助したんだが、
ドアを開けてあげようとして水圧であかず、
「誰かたすけて」と取材カメラのほうを見るシーンがあるんだな。
結果的にはなんとか窓が開いて窓からじーさんを抱えだして無事救出、なんだけど、
この日記に限らず、このシーンで炎上しているらしい。
「なんで取材の人助けないの?」が主流の意見で、
自分の親だったらどーすんだとかもし死んでいたら殺人罪だとか。
…ばーか。
本当の大災害を経験してないやつらが甘えた口きくんじゃねーよ。
ウチの震災のときもな、津波で流された人を助けようとしてダメになった人間が
たくさんいたんだよ。
その中には自衛隊とか救急隊員とかもいた。
つまり救助のプロでも自分が被災しちまうのが「大災害」なのに、
救助のプロでもないシロウトは手出ししちゃいけないんだよ。
自分が死んだらどうすんだ?!
家族が「あのじーさん助けなきゃウチの父ちゃん生きてたのに」とか
いくら嘆いても生き返らないよ?
神様は特別扱いはしてくれないから、じーさん助けようとしたからって
本人が助かると限らないよ?
じゃああのじーさんを見殺しにしろってのか??
…そうです。
大災害のときは自分が生き残ることが大事なんです。
自分の安全を確保しつつ、相手も確実に救助できるという見通しがないときは、
シロウトさんは目の前の人を見殺しにすべきなんです。
救助のプロは自分が多少危険でも救助できる可能性低くてもできることをするけど、
そりゃプロだから、死んでも労災でお金が出るし家族も仕方ないと思うから、なんでね。
この現場の映像、たくさんネットに上がっているけど、
救助している男性の胸あたりまで水がきている。
軽トラックが流れるくらいなんだから水流もすごいはず。
その水の中に大きな枝でも入っていたら足を取られてころんでおしまい、みたいな
そういう状況。
それでもじーさんは助かって男性も無事らしいから「結果オーライ」だけど、
本当はこんなことしちゃいけないんだよ。
このじーさんが自分の親だったらどうするか?
じーさんは「オレはもういいからお前は逃げろ、お前だけでも助かってくれ」って言うだろう。
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