いではくよ、貴様にとくと物申す。

幾度となく著作権関連について記して来たし、毎度同じようなことを繰り返すことには
なるものの、それでも何度とて重複する必要があると思うので改めてまた・・。

ジャスラックに関する異質さを基にして、音楽文化という概念を根本から見誤っている、
いや、もはや「狡猾に権益を乱用する組織へと加速化している」
と言わざるを得ないのは、今更殊更だろうとはいえ・・

なんなんだ、このあからさまな「開き直りの如くな言い草」は。
もはや“オブラートに包む”ことさえやめたとしか言いようがないじゃないか。

会長である「いではく」よ、お前さんが手掛けてきた演歌の数々や歌謡の全般は、
どんな歴史経緯を辿って今があるかを忘れたのか！？
戦後の荒廃したこの日本で、絶望や悲観にくれた世の中に安らぎをもたらすべく
芸能音楽の分野にて貢献しようと、実に多くの人間達が奮闘しつつ土壌開拓を行い
今があるはずだ。

そこにあったのは「歌は世につれ、世は歌につれ」だろうが。
大衆庶民の生活場面隅々に、手を伸ばせばすぐそこに歌がある・・
いつでもどんな場所でも、老若男女別け隔てなく気軽に口ずさむことが出来、
何処ででも音楽や歌に溢れる日常を目指すべく、そして誰もがより一歩でも
近づけられるべく、音楽を気軽に学べる環境を作り上げて今があるんじゃないか。

つまり、いでが飯を食えて来たのは「音楽に公共財」の性質を
盛り込んで来たからこそであって、大衆の裾野にここまで広がり、
ひいては日本音楽や日本芸能の世界が確立されたのは、公共の精神性と
“無償の精神性”が根底の一角にあったことを、お前さんが本来
一番知ってなきゃならんだろうが。

とりわけ、次代のプレイヤーやクリエイターを潤沢に排出し、音楽の世界を
繋いでいくことを、最も考えねばならないのはお前さん達の役目なはずだろうよ。
何処のどんな子供たちに眠ってるかわからない才能を、可能な限り負担を
かけさすことなく引き上げる・・その下支えこそがお前さんらの責務であって、
そのためには最前線にある音楽教室らに、一層の発展をしてもらわないと
ならないはずだろうよ。

ヤマハや河合らの団体は、お前さんらと共に、一蓮托生の関係性で音楽分野の世界を
開拓して来た「同士」だろうが。その同士らに対して敵対するその姿勢は
一体何処から来るんだ！？

お前さんが飯を食ってこれた演歌や歌謡は、先人裏方達が“音楽バカ”の熱意だけで
メディアのみならず巷を歩き回り、サンプルを配り、直接的に頭を下げ交渉しながら
あらゆる所で露出してもらうべく“無料パブ”を基礎にして地道に積み上げてきた賜物だ。
勝手に、自然的に流行し今があるわけじゃないことは、
お前さんが一番知ってるはずだろうが。お前さんの才能だけが独り歩きして
広がったわけじゃ全然ないんだよ。およそ原点には「無償の精神」があったからだよ。

仕入れだ？問屋だ？ふざけるな馬鹿者が。
せいぜいその関係性が認められるのは、製品パッケージの流通にあるメーカーと
販売店程度だ。あとは基本的に“限りなく無料に近くなければ”、
音楽文化が万人のものとして更に発展するなんざ、いわんやこの混沌とした
時代性を考えれば尚更成し得ないことで、そんな姿勢である限り音楽産業は
斜陽化の速度を早める・・自殺行為以外なかろうが。

今はなき恩師は事ある毎にこう口酸っぱく言った。
「世の中厳しくなればなるほど、最も無駄として切り捨てられる対象に上げられるのは
音楽文化や産業だろう。だが文化は、音楽はそんな時こそ生身の人間を癒やし、
包み込み明日への希望や活力の一翼を担える。だからこそ本来無くてはならないのだ。
そのために、常に敷居を下げておくことを考えなさい。多くの人に届く方法と、
手軽に触れられ愛される方法を常に考えなさい。」と。

いではくよ、お前さんが苦労してきただろう時代を現場で汗して築いて来た、
足で稼いで来た「同士の教え」だ。今この世にいてお前さんの言い草を聞いたら
一体何というか・・。激烈に怒ること必至だろうよ。

何を隠そうその師は生前、変質するターニングポイントとなった当時の
著作権〜ジャスラックの動向や要請に対し、とことんまで食い下がった強者であり、
まさしく“音楽バカ”の鑑だったのだ。そういう人達によって、プライスレスな精神性で
お前さんらの作品を世に広めたことを、今更知らんとは言わせんぞ。

悪いことは言わん。
いではくよ、もうお前さんは音楽の世界から消え去った方がよろし。
音楽バカの魂を持たぬ音楽人なんぞ、その世界では用なしだ。。

■ＪＡＳＲＡＣ会長、音楽を「バナナ」に例え教室批判
(朝日新聞デジタル - 07月10日 20:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5194492