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2018年06月11日23:36

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愛国ビジネスの“真の被害者”。

またまたこの件・・。

“愛国”とビジネスは容易に結びつく、ということは今更言うまでもないのだが、
半ば唐突的に出て来たこの内容、どうにも何かありそうだなと思ってたら
「案の定な」ものが・・。

この野田君のご親族、コッテコテの保守系誌「國の防人」の
編集部員だってんじゃないの。それだけじゃなく、堂々と編集部を上げて
「彼らのさらなる日本への回帰を応援します」と臆面もなく発してるという。

でもって、この曲がフジのサッカーW杯テーマ曲としてタイアップ・・
この時点では実に“王道的な”ビジネス戦略であって、ぼんやりとした全体的な
戦略構図そのものは随分前から取られてる手法ゆえ、何ら驚くことでもないものの、
ここに一種の政治思想的領域を介在させているっていう点で、制作側は
「音楽文化産業としての矜持」を捨てに行ってる・・と観ていいですな。

噛み砕いて言うならば、おそらくは特段の思想的バックグラウンドにない
タレント自身が、このビジネスプランのために“様々な思惑”を取り込んだ作品を
「作らされた」ってことで。作らされたからこそ、あのような切り貼りの
陳腐な内容にとどまってしまった、と・・。

というか、「古語的な日本語」という時点で、いわゆる“愛国保守”にあるべくな、
本来の日本語解釈〜理解からして大きく齟齬が出るはずも、
「何となくなナショナリズムの匂い」が全面に出たってだけで“保守系言論誌”が
諸手を挙げて賛美してしまうってんだから、結局は頭の錆びついた
老齢真正保守論壇なんてのはその程度の代物。

結果論としては、リリース後間もなくこのような謝罪という顛末に向かわせた・・
という点で、制作側やプロダクション側としては“失敗のプラン”だった、
と言えてしまいますわね。それでも両者が、定めた売上目標の数字を
クリアすることによって「成果」としたならば、それは単なる
“売らんかな”としての成果であって、「真のアーティストセールス」という点では
寧ろ禍根を残すという、“喜ばしくない成果”になることは必至。
言ってみりゃあ「代償をもたらした成果」・・という感じ。

一方、鋭く深い論考の持ち主である、近現代史研究家“辻田 真佐憲”氏による、
本件に対する解読が実に興味深い。

https://bit.ly/2HEYxch

非常に丁寧、且つ細部に渡って当案件の「危うさ」について指摘しているが、
各内容は割愛するとして、最後の文節に大半が集約されているといっていい。

〜そもそも愛国心自体は全否定されるべきものでもない。だが、そこには毒もあるのであって、それをうまく避ける回路を作る点にこそ、創作の妙味があるだろう。〜

そう。先ず以って「創作品」としてダメダメだという論評がついて当然なクオリティ。
およそ半分程度、いやそれ以上が単純なこの楽曲としての評価なんだろうという。

もう半分は、この「ライト感覚から来る無自覚性」。
なので、「傷ついた人達、すみませんでした」なんていうのはあまりに素っ頓狂で、
これこそが本件での無自覚たる所以。

傷ついたなんていう、個別個人への問題なんかじゃ全く無いのに、
そこを全然理解してないばかりか、この文章をしっかり精査添削出来ない
マネージメント側の無能さを曝け出している、ということでもある。

実質的に、タレントの能力や才能なんてのは、大半はマネージメント能力如何で
左右される側面が強いので、その点ではこの野田君がある意味で
“真の被害者”なのかもしれない・・という言い方が出来るかも。

別な角度からすれば、愛国ビジネスなんてのはそれほどに「個人を貶める」
危険を常に孕んでるわけで、それはかの「籠池のおっさん」みれば一目瞭然でしょうよ。

■RADWIMPS野田洋次郎、軍国歌と批判浴びた「HINOMARU」の歌詞巡って謝罪
(KAI-YOU.net - 06月11日 21:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=214&from=diary&id=5151149
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