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2018年06月15日06:45

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お見舞い

高校生の時にお世話になりながら、相手の転勤などでご無沙汰しているうちに

当然だが亡くなる方がいらしたり、病気になられる方がいらっしゃる。

なかでも外国人の場合、本国療養を選択なさることが多く、

スペインに帰られた方、アメリカに帰られた方を見舞いたくても、

行くだけで費用と時間がかかるので、現実的には不可能に近い。

しかし、国内であれば、なんとかなる。



昨日は勤務の日であったが中学校が期末考査で担当生徒は別室で他の障害を持った生徒と

過ごすのか、支援の必要がない旨、電話があった。

シフトの関係で2日続けて平日休みが取れることはないので

6月13日(水)夕方、用事を早めに切りあげて新幹線に飛び乗った。

相手先には宿が決まってから連絡するつもりで

とりあえずお見舞い先の近隣で宿を探す。

10年ぶりのこと、様子も変わっているだろうと

インフォメーションセンターで外国人観光客に交じって並び尋ねる。

紹介された宿に電話するが通じない。

周囲の音もうるさく聞こえない旨を伝えると閉店時間であるにもかかわらず

センター内で携帯電話を使わせていただけた。

しかし、『この電話番号はつかわれておりません』の自動応答。

それを職員に聞いてもらうと再度調べてくださる。

いろいろ調べた結果、その宿は廃業。

センターのPCにはその情報が入力されていなかったようだ。

他の宿をあたり一番安い値段で急遽予約を入れ事なきを得た。



遅い時間のチェックインになり食事は近所のコンビニへ。

そこで発見したのはお好み焼きとたこ焼きの冷凍食品。

一人用の小さいパッケージ。

さすが大阪!!!!感激して両方購入も考えたが今回はお好みのみ。

宿に戻りロビー備え付けの電子レンジで温めて部屋で食べる。



宿から電話して翌朝は時間がかかるだろうと早めに出立。


お見舞い相手の方に会う前に一緒に住んでいる方々が

次々現れ、私が高校生の時以来にお会いした方もいらしたが

相変わらずがさつで落ち着かず大声の私に

皆、笑い転げていた。


あっという間に時間がたち先方の他の約束の時間になり

最後にお会いしたかった方と対面。

認知症で私の事を覚えていてくださるか心配であった。



「Makiちゃん、ずいぶん大きくなって。

 覚えてますよ。でも、そとで会ったらわからない」



少なくとも同じこの言葉を3回は繰り返された。

そのまま今まで我々が話していた部屋に座ろうとしたので

他の方に促されると そのまます〜〜〜っと消えるようにご自分の部屋へ

戻られた。

その後ろ姿を見送りながら、思わず涙が出てしまった。



ただの自己満足だったかもしれない。

私が訪ねたことで彼女の頭の中でいい思い出がよみがえって

少しでも楽しい時間を過ごせたらいいが、逆に落ち着かない状態に・・・・と

いうこともあり得る。

それでも、海外ではないが、ちょっと決心のいる場所まで来たのだ。

後悔はしたくないから来たのだ。



帰りに世話をなさっている方々が、


「次回はどうぞここへ泊まってゆっくりしてください。

 たくさんお話しましょう。」


と言ってくださった。

高校生大学生時代にも1週間泊めていただきながら家事を手伝ったことがある。

あの頃と同じことができるとは思えないが、

次回はぜひ甘えたい。

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