朝蜘蛛と夜蜘蛛

エレベーターで出くわしパニックに……クモ恐怖症「アラクノフォビア」で夏がこわいエッセイ漫画に共感の声
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「朝蜘蛛は仇でも殺すな、夜蜘蛛は親でも殺せ」
と言うのを聞いたことがあるでしょうか。
”仇”が”親の仇”であったり”殺すな”が”逃がせ”であったり、多少の表現の違いはありますが、朝の蜘蛛は生かして夜の蜘蛛は殺せという内容です。

これについて、幼少の頃より疑問に思っていました。
何故なら「夜の蜘蛛を大切にした方が、寝てる間にゴキブリとかを食べてくれるのに」と思ったからです。

そもそもこの謂われは、朝の蜘蛛は縁起が良く、夜の蜘蛛は縁起が悪いからだとされています。
その由来についてです。
朝の蜘蛛については、天気関連の言い伝えだと言われています。
と言うのは、蜘蛛は天気がいい日しか巣を張りません。
ですから、蜘蛛が活発に動くと言う事は巣を張るのかもしれない、その蜘蛛を朝に見ると言う事はその日一日天気がいいかも、という訳です。
一方、夜の蜘蛛は、そのまんまイメージのようです。
待ち伏せしたり物陰から獲物を襲う様が強盗のような犯罪者をイメージさせたり、その風貌が気味悪かったりするためだと言われています。

しかしながら、案の定今では縁起は迷信であり蜘蛛は益虫だから、朝も夜も関係なく殺さない方がいい、という意見もあるようです。