mixiユーザー(id:218818)

2018年02月14日03:50

183 view

20171117 ゲット・アウト@TOHOシネマズ 新宿

日付でわかるとおり、映画を見て書いたのは去年の11月です。

で、FBでこの作品がオリジナル脚本の部門で全米脚本家協会賞を取ったというニュースが流れてきて、そういえば見た感想書いたよなー、と思ってFB検索しても、引っかかってくれない(,,゚Д゚) 結局、自分のページを開いて過去の書いた分をスクロールしていって見つけるというかなり原始的な方法でサルベージしました。

なもんで、ちょっとこいつはヤバいな、と。FBは利用者の多さと、それに対してのアクセスコントロール設定が便利だったので、FBにだけ書いている記事がそれなりにあるけど、自分が気軽に後から探せないのでは却って不便だと言うことで、気がついたモノからサルベージして公開することにしました。まぁ、アクセスコントロールが引き続き必要な記事は出さないけど、ほとんどはそんな意識は必要なくなったので(,,゚Д゚)

あと、この記事は本編のネタバレのあまりないのと、コメントで蛇足で追記したネタバレ大ありの部分とで構成しています。自分で読む分にはあんまり気にしないんだけど、特にこの映画のネタバレは、下手すると映画の面白さのかなりの部分をそぐことになりかねないので、そういうのが嫌な方はご注意を(,,゚Д゚)

-----

とりあえず、急いでゲットアウトの感想。

とにかく、ミスディレクションがうまかった。恋人の故郷に連れて行かれて、そこで聞かされる、黒人に対する差別心のない家族や知人たちの台詞。で、映画が終わってみると、実はそこには嘘偽りがない(バラすと、嘘偽りはもっと他のところにある)ということ。そして、昔の映画ならそれだけで1本の映画になる、映画が始まってからずっと続いてきた違和感の正体のやや荒唐無稽な仕組みを納得させるストーリー展開。
多分、ツイン・ピークスとかそう言う「アメリカの田舎の持つ不気味さ」を感覚でも捉えられている世代のクリエイターの作った小品の佳作。人種への差別心という知識から来る先入観を見事に逆手に取った脚本の旨さは、この作品のネタバレが世に広まる前に味わったほうがいいかも(,,゚Д゚)

実は昨日見るはずが、上映開始直前で満席になって見られなかった。そのくらい、意外に動員できている作品(,,゚Д゚)





-----





蛇足の補足。ここからは強烈にネタバレします。

この映画で描かれている差別は、やっぱり人種差別ジャネーノという解釈もあるんだろうけど、あたしはこれ、平等を意識するが故の別の差別だと思うんですよね。黒人故に差別するのではない。自分たちのクローズドな関係以外の人間そのものに対する、マテリアルとしての扱い。祖父が有色人種に負けてオリンピックに出られないことについては差別心を持たないが、そう言う優秀な肉体を自分たちが乗っ取ることに関しては躊躇の無い違和感。求めるのは肉体の優秀さであって、肌の色や人種は関係ないという歪んだ平等観。乗っ取る側の関係者に日系人がいたのが、正しくそういう点を浮彫りにしている。
こういう歪んだ平等観に、昨今のヒルビリーとかへの歪んだ差別観を抱くリベラル主義者との共通点を見出すのは、あたしだけなんですかね(,,゚Д゚)


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年02月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728