mixiユーザー(id:78391)

2018年02月05日20:45

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 【質問】 飛鳥時代の琉球の軍事力について教えてください.(下書き)

 【質問 kérdés】
 飛鳥時代の琉球の軍事力について教えてください.

 【回答 válasz】
 中国の史書における初出は,636年の「流求」(『隋書』「東夷伝」)に言及している記述だが,これによれば,
「国に四五師があって,すべての洞を統治している.
 洞には小王がいる.
 あちこちに集落があり,そこには鳥了師と呼ばれるものがいる.
 戦いの上手な者がこれに当てられている.

[中略]

 刀・鉾・弓・矢・剣・刃の部分の広い剣(あるいは鞘に仕込んだ両刃の剣)の類はあるが,鉄が少ないために,それらの刃は全て薄くて小さい.
 それで多くは骨や角で補強している.

 からむしを編んで鎧を作るが,熊や豹の皮で作ることもある.

[中略]

 流求国の人々は攻撃し合うことが好きで,獰猛な性質である上に,走る能力に長けている.
 生命力が強く,負傷しても耐えている.

 諸洞ではその各々が部隊を編成しているが,相互で救助活動を行うことはない.
 戦闘隊形をとった両軍が向かい合うと,15人の勇猛な兵士が隊列の前に進み出て,跳ね上がっては大声で騒ぎ,互いに口汚く罵り合う.
 そこで両軍の攻撃が開始される.
 戦いに敗れた場合には全軍が退却し,死者を立てて相手側に陳謝する.
 戦死者を収容したら全部を纏めて食べてしまい,その頭骨を王のところへ運ぶ.
 王はその男に冠を下賜して部隊長とする」

 ただし,この「流求」が琉球を指すのかどうかについては論争がある.
 上述のような食人の習慣が記述されていることや,同書では琉求国は隋に滅ぼされたとされていることなど,「流求」が琉球と同じものとは言い難い箇所があるからである.
 今日では,「流求」は台湾と沖縄周辺を包括して指す言葉であろうというのが通説となっている.

 【参考ページ Referencia Oldal】
小玉正任『史料が語る琉球と沖縄』(毎日新聞社,1993), p.12-17
http://www.furutasigaku.jp/jfuruta/simin15/ryukyumo.html
http://pachyderm.blog54.fc2.com/blog-entry-345.html
http://w1.nirai.ne.jp/mic/tuduku1.htm

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