金曜日の朝、僕はいつも通り出勤前の景気づけにYouTubeを鳴らした。
例えばこんなの。
Belinda Carlisle - Heaven Is A Place On Earth
https://www.youtube.com/watch?v=j2F4INQFjEI
で、最後はこの日の象徴みたいな一曲を選んだ。 仕事がハネたら、新幹線に乗って単身の地を離れて、一路我が家に帰ることにしてたんでね。
そういうときになにを聴くか。 僕はこれだ。
あ〜あ 誰にも 故郷がある ふ〜るさとがある〜♪ の英語版。
カントリーロード TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS / Olivia Newton-John
https://www.youtube.com/watch?v=geB6pudWpBA
ジョン・デンバーのオリジナルがヒットしたのは中学生時代。 素朴でいい歌だなと思ったけど。 僕はカントリー・ロードはなんといっても、このオリヴィア・ニュートン・ジョンのカバー・バージョンなんだよ。
理由は簡単で、僕はオリヴィアが好きだったから。 学生時代の下宿部屋の壁には二つのパネル、明日に向かって撃て!のラストシーンとオリヴィアのポスターを掛けてたくらいでね。
なんで好きだったのか、自分でもよくわからない。 僕はタバコで喉を痛めてこういう声になったと自分で言ってたリリィみたいなハスキーボイス的な歌い手を好んでいて。こういうノーマル系、歌姫的なタイプにはあんまり惹かれないんだけど。
まあ、なにかを好きになるなんて、そういうものなんだろう。 そんなことで、仙台に遠征してきたオリヴィアのコンサートにも駆けつけたよ。
とにかく、そんなことでまたしても帰省しているわけだ。
恒例で新幹線の車中で食した弁当を紹介すると今回はこういうの。 やや小ぶりだけど、ホタテとイクラが炊き込みご飯の上に乗っかって880円也。 なかなかイケたよ。
そして、お土産はこれにした。 売店の一番目立つところにどーんと並べてあって、いやがうえにも目についたんでね。 さすが、大阪の感じでしょう。
僕も一ついただいたけど、中身は普通の酒まんじゅうっぽいので美味しかったよ。
で、昨日の土曜日、僕は午前中に弟と一緒におふくろさんのとこに御機嫌伺いに行って。
午後は自分の部屋でまりんと一緒にぬくぬく過ごした。
でも、この姫は傍若無人でねえ。 僕がパソコンに向かおうとしたら、キーボードの上にどかっと乗っかった。 さらに僕が席を立った隙に椅子の上も占領されてしまった。
注:まりんが寝そべってるやけに萌え、オタッキーな座布団は僕が買ったのでなく、次男のお上がりです。
で、僕は部屋にあるもうひとつの椅子、ディレクターズチェアに腰を落ち着けて、漫画を読んだりなんだりした。 空手もボクシングもプロレスもグレイシー柔術も敵じゃない。千年不敗の陸奥円明流、何回読んでもおもしれえ。
そんなこんなで夜がきて。 僕はカミさんと二人して浦和駅前に向かった。
今回の帰省のメインイベント、僕のお誕生会が開催されることになってたので。
それもただの誕生日じゃない。 こういう一大節目なのだ。
正確には僕の誕生日は1週間後なんだけど。 単身赴任の身の辛さで来週は帰ってこれない。 なので、今回ぱあっとやっちまおうということになってね。
いわば前夜祭なのだった。
息子たちとは現地で待ち合わせていた。 二人ともブラック企業戦士なだけに休日出勤だったんでね。 夜の8時過ぎだったら間に合うということだったので。
最初は駅前の「魚民」の飲み放題が予定されていたんだけど。 長男から仕事を持ち帰ることになったので居酒屋は避けたい、パルコのレストラン街のどこかにしてくれという連絡が入った。
で、カミさんが慎重に検討した。 お好み焼き屋はこんなんお好み焼きちゃう
だったし。 インドネシア料理は男達には量がイマイチだし。 パスタもピンとこないし。
結局、中華になった。
妻 「このお店、前にお友達とランチ会をやったらいい感じだったわ。ディナーは初めてだけど、このシーズンセット2200円なんてよさげじゃない」
鰤の冷菜 中華サラダ仕立て、二種蒸し点心、牡蠣入り麻婆豆腐又は豚の角煮と根菜の煮込み土鍋仕立て、ごはん又は蒸しパン、鶏肉の煮込みそば、胡麻団子、杏仁豆腐
僕 「飲み放題1500円もつけていい?」
妻 「仕事があるから居酒屋やめてくれって言うのに、ダメに決まってるじゃない」
僕 「そりゃまあ、そうだ。酒は単品で頼むことにするわ」
妻 「一応、主賓だから好きにしてちょうだい」
お店に電話したら、席の予約は不可だけどたぶん入れると思うとの答え。
で、二人して寒空の下、駅前まで歩いていって、8時前にパルコの5階に着いた。
幸い、お店はほどよい具合の客の入りだったので、すぐに4人席に案内してもらえた。
で、かわいいウェイトレスさんが持ってきてくれたポットの熱い烏龍茶を飲みながらカミさんとダベッてたら、まず次男が来て、ほどなくして長男も到着した。
で、サービスのグラスビールで乾杯した。
「還暦おめでとう」 「それにしても60ってすげえな」
で、僕と長男はセットメニューの牡蠣麻婆豆腐、カミさんは豚角煮、エビチリが食いたいという次男は別のセットを選んだ。
概ねこういう料理。
美味かったよ。 やっぱさ、家族でワイガヤしながらだとさ、楽しさ、美味しさが格別でねえ。 僕は赤ワインやハイボール、息子らは生ジョッキをお代わりした。
おかん「前に食事会をしたとき、店長さんっぽい人にお店の名前の由来を教えてもらったんだけど。なんだったかなあ。なにか中国の地名だったと思うんだけど」
次男 「検索してみる。。ロプノールだろ。湖だってさ」
今、僕もチェックしてみたら、別名「さまよえる湖」という存在なんだって。
で、宴もたけなわになったところで、プレゼントをもらった。
カミさんからセーターをもらい。 次男からはネクタイをもらった。 還暦過ぎても仕事頑張れなという意だと。 その仕事漬けの長男は後日で勘弁だった。
で、デザートを賞味して散開した。 いつのまにかお客は僕らだけになっていた。
次男は自分のアパートに引き上げた。 長男は通勤用のチャリで先に家に向かった。
僕とカミさんはのんびり歩いて帰った。 料理とお酒で体がホカホカしてたんでね。
そんなことで、狭いながらも楽しい我が家に帰り着いて。まりんに玄関で迎えられて。
楽しい前夜祭が終わったのでした。
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