さむさがこたえる目玉のおやじ

寒さがこたえる

先週の月曜日1月22日に大雪が降り、東京も雪景色となった。

なんでこんなに雪が楽しくなくなったのか。

この日は午前中からちらほらと雪が降り出し、午後にはじゃんじゃか降り出しつも出した。

仕事場のちびっこたちはわくわく。俺はうぇー。

今は骨折の為タクシー通勤なので帰りはへっちゃらだったが、いたるところでスリップしている車や人々をみる。女子高生などはこんな天気なのに制服だからスカート。こりゃさむいだろう。

結局２０センチぐらい降り積もった。

そんな日から１週間たったが、いぜんとして雪が「わしゃ、とけんもんね」ということでたくさん残っている。冷蔵庫の中にいるかんじである。降った日の夜に外を歩くと雪のために明るく、きれいな幻想的な世界だった。そんな感情が少しだけ湧いたが、そのあとはぞーっとするぐらいの寒い風景。あー暖かいところに住みたい。

「こたつでまったり」なーんていうのは仕事場に向かい、仕事場に行く人々からは糾弾されかねない言葉である。

そういえば、こないだのタクシーの運転手が面白かった。

その人は「武藤さん」といういかつい感じの名前。

体も大きく、助手席の写真もこわそうだ。

しかし・・・・・・、世界の中には不思議もあるもんだ。

声が、ゲゲゲの鬼太郎の「目玉のおやじ」なのだ。おぃ！鬼太郎！

「はじめてなので、よろしくおねがいします。おぃ鬼太郎」という。おぃ鬼太郎とは言わないが言わせたい。なにをしゃべっても声のトーンがむちゃくちゃ高い。関西のコントだとずっこけぱなしである。

運転は丁寧で、面白い。世界には不思議が転がっているんだと思った。

雪の時だから、いつもの運転手がめんどくさがってかわりによこしたらしい。仕事場でいやな仕事（雪の運転）を押し付けられる目玉のおやじ。かわいそうだけど「おぃ鬼太郎」と言わせてやりたい。うずうずしていると家についてしまった。残念。しかし、雪なのに気持ちはほっこりしてしまった。また、武藤さんがいい。つづく。