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2017年12月06日17:12

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法の重要性と、裁定内容を正しく読み解く必要性。

何やらこの件で、採決下した裁判官は次回落とせだのと言うものがあるけども。

先ず以って言えるのは、寺田裁判官は来年退官なのですな。
従って、もう遅い。(笑)

というかね。こういうことを含めて、法治国家に生きる者として、
法の最高機関にあたる人物を選択出来る権利を前にしながらも、
その吟味や行使を蔑ろにして来たことを先ずは自省することが先だろうに。

もっとも、法の世界なんて一般素人にはハードルが高すぎる・・ってことは
当然言えるわけだけども、しかして少なくとも吟味出来る時間ってのは
僅かながらでもあったのも事実。それを怠った結果がこれなのだ・・
という言い方は“一応”は出来るんだな。

この辺り、事実上「本丸」となっている感のある議員候補者に対する、
国民側の検討時間もやはりあまりになさ過ぎるという、現行制度全般の所まで
論議を突き詰めなきゃいけないことなんだけど・・。

最高裁裁判官に特化するなら、これまたその検討に当たっての情報自体が
あまりに欠落し過ぎていることにも起因するわけだけど、
それでも前回については、僅かながらでも検討にあたっての情報提供や、
審議する上での参考材料は一部の媒体を通じて行われていたのも事実。

それを基に考えるに、各人がどのような司法行為を行って来たかについての
比較検討は可能だったし、まっとうな正義的感覚を所持さえしていれば、
誰が相応しくないか・・までいかずとも、誰がどのような司法裁定に関わり、
どのような論旨を持つ者なのかは案外容易に可能だったわけで。

その点で「全員×を」とか、例えば人権に比重を置くなら“この人は推挙する”
等と言った選択の余地はあったし、同様な選択行使をした人も少なからずいたはず。
因みに個人的なことを言えば、一人以外はこの寺田裁判官含めて全て×投票にしたが・・

「政治に関心を持て」という定型句、その意義はなんたって大きいんだけども、
日本の司法権力の実態と準ずる法の有り様というのは、政治行政とセットで
考えないといけないことだし、ある側面では寧ろ我々の日常生活に最も近いのが、
司法や法の世界でもあるんだから、報道トピックスとして流れる司法裁定の
結果のみならず、中身について一歩突っ込んだ考察を身につける事をしないと、
こうして最高裁にまでいって初めて大騒ぎしてしまうことになるんだな。

で、この採決内容。

簡単に言えば「実際、NHKが未契約者に対する請求が可能となるのは、
「司法判断・判決が確定してから行えるもの」ってことですな。

つまり、合憲判断が下されたからと言って、NHK側がその個人に対して請求を行えば
自動的に徴収出来る(従う)ことを指しているのではない、ってことだと。

あくまでも、NHK側が徴収しようとする相手に対し、徴収行使を担保されるには
その都度裁判にかけて司法の審議検討を経て、認められて初めて行使出来るもの・・
という解釈になると。

なので、この採決を受けて明日から未契約者に対して請求を出した時点で・・
即ち個人の側が契約承諾をしなくても支払わなければならないってことじゃないと。

よって、事実上NHKは未契約者から万度に徴収しようとするなら、
毎度のこと弁護士を立てて裁判を敢行しなければならないってことになるわけで、
実際問題そんなことが出来る道理がない・・ということについて
果たしてNHKやNHKの司法論理に立つロイヤー界隈などはどう解釈するか・・
って所でしょうかねぇ。

と考えると、思い浮かぶのはやはり過去の実例通り、企業やホテル等何らかの組織的
存在に対する請求の実例自体は、“費用対効果”という意味で多少なりとも
加速することが考えられるけども、個人に対しては依然としてハードルは残る・・
って所じゃないかと思いますなぁ。

まぁ、採決結果の一報段階なんで、この後法曹界辺りから各種の考え方が
出て来ると思われるので、その辺を更に吟味する必要はありそうではある・・。

NHKの受信料は「合憲」初判断
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4891692
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