が、その際生じる様々な事態に、横田夫妻は耐えられるのだろうか?
そもそも論で行けば、国家には、本件を解決する為に、
それこそ戦争をも選択肢に含めた「本気」で対応する義務がある。
少数の拉致被害者に対し、数千数万の犠牲が生じようともだ。
何故ならば、此処で損なわれたのは「国家の威信」
威信が損なわれたまま放置すると、国際的には「第二第三の北朝鮮の出現」
国内的には「国家への不信に起因する社会不安定化」
その結果「新たな犠牲者」が生じる事態を国家は未然に防止する義務がある。
仮に社会不安が内戦レベルともなれば、「新たな犠牲者」の規模が数千数万を遥かに超える事態も起こり得る。
故に「国家の威信」を回復する為に、戦争をも辞さないという「本気」で当たるのは、十分公益に叶う行為。
・・・なのだが、発言から見る限り横田夫妻は、あくまでも交渉による解決を求めてはいても、戦争による其れまでは求めていない。
しかしながら、国家の「本気」を求めるという事は、本来戦争をも選択肢として含むという事。
横田夫妻には「国家の本気」を求めた結果の責任を負う義務はないが、心情的には負担を覚える事は確実。
その辺りを自覚した上でなお、「本気」を求められるのだろうか?
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■横田さん夫妻「拉致救出、国家が本気を」 会見やりとり
(朝日新聞デジタル - 11月15日 13:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4860169
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて40年となる15日、両親の横田滋さん(85)、早紀江さん(81)が川崎市の自宅マンションで記者会見を開いた。主なやりとりは以下の通り。
――拉致から40年たちました。
早紀江さん どうしてこんなに長い年月、助けてあげられないんだろうかと思います。
――40年前の事件当時については。
早紀江さん 何十年たっても思い出したくない。何が起きたかわからず、めぐみちゃんと叫び、こんな女の子がいませんでしたかと探し回った。
――政府の取り組みについて。
早紀江さん 拉致問題を広めていただいているが、何となく忘れ去られて一生終わるということだったら、日本という国は何もできない国なんだ、だれも救えないんだと世界がみると思う。国家が本気を出して、救い出してほしい。米国の大統領が家族会とお会いくださって「こんな事件に巻き込まれるとは、家族が40年も悲しんでいるのはとんでもないこと」と言い、国連でも拉致を明言してくださいました。向こうの国には、帰してくれればみんなが幸せになるんですよと言いたい。
――事件当時40代だったご両親も80代になった。切迫感があるのでは。
早紀江さん こんなに時間がかかるのがおかしい。めぐみちゃんだと確認できるうちに会いたい。
――滋さんについて。
早紀江さん 娘を理不尽なことから助けてあげたいという思い。忍耐強い人なので、不平不満も言わない、穏やかでおとなしいタイプの人。こんな大きな事件の家族会の代表などできるわけがないとお断りしたが、一番若いのでお願いしたいと言われ、引き受けた。生真面目にきちっとする人。支え合いながらやってきた。
――自宅でめぐみさんの写真に話しかけているそうですね。
早紀江さん いつになったら帰って来られるんだろうねと、寝る前に話しました。
――拉致問題への関心については。
早紀江さん 40年たつと、当時生まれた人が40歳になる。最初のころは、署名活動をしていても「拉致なんてうそだろう」といわれたこともあった。今は米国の大統領が「13歳の少女が拉致された」と言ってくださるまでになり、びっくりしています。
――事件の起きた新潟について。
早紀江さん あの時の苦しい思いは言葉で表せない。特に運動を始めたころがつらかった。海岸のところで撮影するというので、悲しかったが、そうしなければいけないと思って。
――40年たち、体に負担がかかっているのではないか。
早紀江さん だれが被害に遭っても、こんなに時間がかかれば病にもなる。元気な間に、意識がある間にめぐみちゃんと言ってあげたい。
――めぐみさんに何と伝えたいか。
早紀江さん とにかく元気で。病気をしないで、元気でいてくださいと。私たちも、弱ってきたが、気持ちの上ではがんばるから。
人間として生まれて、もとの自由に戻してもらいたい。それだけで十分です。解放された気持ちを味わってもらいたい。
――滋さんも、何か言いたいことがあれば。
早紀江さん 言葉が出ることがありますが、ちゃんとした話ができない。とにかく早く解決してもらいたい。声だけでも、写真だけでも、何とかして会いたい。
(滋さんが早紀江さんに何か話す)
――滋さんは今、どんな話を。
早紀江さん 「めぐみ一人だけ大きくとりあげられるのは」と心配していました。
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