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2017年09月29日06:20

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【NEWS】 学会はガイドライン作成を急ぐべき

受精卵の遺伝子異常と言うと真っ先にダウン症を思い浮かべる人が多いと思うが、
実際に受精卵の遺伝子に異常があった場合、その97%が初期に流産する。

初期流産が全妊娠の10%で、
そのほとんどが受精卵の遺伝子異常のためと言われている。

遺伝子異常を持つ受精卵の3%が異常を抱えたまま出産にたどりつき
そのおよそ半分弱、遺伝子異常を持つ卵子の1.4%程度がダウン症と診断されます。

「命の選別になるのでは」と問題になっているのは
この1.4%もしくは3%の話だけれど

残りの97%の話はとんと聞かない。
記事も見かけない。
この記事にも
「流産しにくくなる効果が期待される」
この一文だけか。

この一文を詳しくお話しようか。

流産っていうのは、若くても、繰り返すほど次も流産しやすくなる。

上に「初期流産は全妊娠の10%」と書いた。
流産のほとんどが初期に起こるので、
「流産は全妊娠の10%」と考えてもらって差し支えない。

単純に確率の話なら
2回流産した人が、次も流産する確率は、
0.1×0.1×0.1×100=0.1%で
極めて低確率…のはず。

しかし実際は、2回流産した人が3回目の妊娠で出産までたどり着けるのは70%です。

3回流産した人が次の妊娠で出産までたどり着けるのは40%、半分を切ります。

最初の妊娠から1人も授からない場合は
(年齢の要素も含めて)母親が妊娠継続しづらい体の状態である事も考えられますが
既に上の子を授かった人で
2人目以降の不妊でもこのようなことがある。


流産、
せっかくお腹に宿った子を失うのは
もちろん精神的に大変な苦痛だけれど、
1回1回、母親の体へのダメージも相当。

血も流れるし、安静も必要。
状態によっては入院・手術が必要。

それを防ぐために、多くの母体を守るために、
流産する確率の高い受精卵を避けて選ぶことはそんなに悪いことだろうか?

(ニュースに連なるコメントを見ると
 医療費を心配して「NO保険適応!」を訴えている方もみられるが、
 流産後の治療や入院手術は保険適応。
 診察・投薬・入院管理・麻酔・手術・経過観察全部でいくらかかってるかわからないし
 着床前スクリーニングがいくらなのかもわからないけど
 もしスクリーニング1回の費用<流産1回で発生する費用 であれば
 保険適応されても医療費削減につながります。
 手術に必要な麻酔医の技術料は結構お高い筈…)

元々、医師が複数の受精卵の状態を見て「状態がよさそうな」卵子を選んで子宮に戻していた。
「医師の目」に補助的な技術が加わるだけではないのか。


大谷徹郎医師も「流産をくり返さないための不妊治療」を訴えてます。



着床前スクリーニングを原則禁止している現状は
母体保護にほどとおい、
むしろ、母体保護をここまでほったらかしにしていいものか?
と思う。

とは言え、
日本産婦人科学会が原則禁止としているものを、
保険適応にするというのはそれは話が1つ飛んでいる。

まずは学会がこの治療法を認め、
医師や子供を望むご夫婦の「行き過ぎ」が無いよう、トラブルが無いよう、
ガイドラインを作成することじゃないだろうか。


不妊治療 PGS保険適用求める
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4788328
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