mixiユーザー(id:8729247)

2017年10月13日09:14

673 view

子に害があるとわかっても妊婦に薬を使う

切迫早産で塩酸リトドリンを点滴で使うってことは

早産として重症

ってことですよ。
つまり点滴して常に血中濃度を保っておかないと早産する。
早産すればさまざまな早産後リスクがある。早産児自体の喘息発症率も高い。
呼吸器系が未完成のまま生まれてしまうからね。
もちろん他にももろもろ、悪くすれば早産が理由で死にます。
死ねば喘息になることもできません。

このニュースはあくまでも中間報告で最終的にもっと調査人数を増やさないと
結論は出ないわけだが、
それでも「点滴で使う」妊婦が重症であることは変わらないし、
重症切迫早産にこの薬を使わないで早産したら訴訟もんだろう。
「重症切迫早産」になることの原因そのものがぜんそくリスクである可能性もある。
切迫早産自体の理由も全部解明されているわけじゃないのでね。

他にもこういう薬はあるぞ。
たとえば甲状腺機能亢進症のお方に使う薬だけど、
「胎児頭皮欠損」の原因になることがわかっている。
甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎても患者本人の命に係わる。
甲状腺ホルモンのバランスが悪いまま妊娠継続すれば母親はショック状態になるかもしれない。
母親がショック死すれば当然はらの子は助からない。
頭皮欠損は範囲にもよるけど皮膚移植毛根移植、皮膚の縫い縮めでどうにかなる。

そういうわけでね。
この薬を使うとこういうリスクがある、と研究するのは悪いことではないが、
害があるとわかったところで100%起きるわけでなし、
その薬を使わないことによる不利益のほうが大きい、と考える場合には
相手が妊婦だろうがなんだろうが薬を使う、っていうのが
正しい医学的態度だと思います。

■切迫早産の治療薬、ぜんそくリスク 子どもの発症調査
(朝日新聞デジタル - 10月12日 19:07)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4809810
83 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年10月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記