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2017年09月16日22:13

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神宮スズメの独り言 2017秋〜2〜東大の光

打球音が響き歓声が上がる。ボールが1塁手のミットに収まるとそのままベースを踏んでゲームセットとなった。

大歓声が沸く球場で両校応援席だけはすぐに校旗、塾旗が天高く掲げられ静寂を保つ。

それは悲願の1勝に張り裂けんばかりの雄たけびを上げたい東大も、優勝を狙うチームとして予期せぬ初戦の敗戦に無念の思いで溢れる慶應も同じだ。

試合終了後ただちに厳粛なるエールの交換を行う。これが東京六大学の儀式だ。第1応援歌「ただひとつ」を歌い上げた東大応援席はフレーフレー東大よりもさらに大きな声でフレーフレー慶應とエールを送った。慶應も失意の中で声を振り絞って東大にエールを返す。

東大は宮台君の完投で昨年秋の立教戦以来の勝利を挙げた。

宮台君は開幕戦でも復活の兆しを見せていたのは先週も感じていたが、今日は初回から安定していた。急速にこだわって力むところもなく、コントロールもよかった。唯一四死球を連発した3回に2本の安打で2失点したが、その後は球速よりも球威を感じる投球で抑え込んだ。何よりも感じたのは慶應の打者のほとんどが詰まっていたということだ。内野手へのライナーが多かったも打球に伸びを欠いていたからだ。

東大は初回から粘りのある攻撃を見せた。1番の岡君が慶應の先発高橋佑樹君に2球で2ストライクと追い込まれたが、そこから粘りに粘って最後は3塁への強烈なゴロ。これが失策を招き無死で出塁すると送って楠田君は詰まりながらもライト前に運ぶ。そして田口君の犠飛であっさり先制した。

2回にも四球から3本の安打を集め、2点を追加。5回は安打と盗塁で無死2塁から内野ゴロと安打で1点を追加し、6回には新堀君の本塁打が飛び出し5点を奪った。

慶應は何とかランナーを出したが、それが得点に結びつかない。安打こそ後半には打ったものの要所を抑えられた。

完全に宮台君に抑え込まれた形だった。

東大は今年がここ数年では最高のチームだ。ドラフト候補である宮台君だけではなく3番楠田君と4番の田口君の打撃は強力。この4年生が卒業するとまた厳しい時代がくるだろう。

対する慶應は1番で3安打を放った中村君や3番の柳町君は2年生。甲子園準優勝捕手の郡司君も2年生。投手も下級生が中心で来年には正木君などの慶應高校の主力が入ってくる。

学生野球である以上、世代格差はある。今年にかける東大と辛抱の慶應。

明日は台風で延期が決まっている。たとえ1勝1敗となっても中二日でまた宮台君がマウンドに上がれるのも東大に味方しているのか。

「伝統の旗、東大の光、称え称えん、称え称えん・・・」

2002年以来の勝ち点。多くの東大ファンがこの週明けに神宮に集結するだろう。


2017年9月16日 東京六大学秋季リーグ戦(於 明治神宮野球場)
東大
120 011 000 = 5
002 000 000 = 2
慶應義塾

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