昼過ぎの和田の田園
みどりの稲穂が黄金色に輝いている
これ以上眩しいのはないくらい、
光に満ち満ちている
実りに実った稲穂が
みなこうべを垂れている
かさなり、うねり、波うっている
大海原のように。
ところどころ黄土色に変わりつつ、
秋は深まってゆく
夕暮れの岡田田園を走る
稲穂と白いソバ畠の向こうに、
悠然とそびえる鉢伏。
中学ころのことを想い起こさせる
りんご斜面上段に上り着く
鉢伏〜うつくし。
そのあいだの谷から流れ来る薄川の流域に、
びっしり埋もる松本の町の灯。
さむかったからだがあったまっている
なぜこんなにも
秋はうつくしいのか
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