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2017年08月06日20:21

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「今さらではないのです」2015年8月6日の日記より

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以前、コロッケ工場でバイトを始めたばかりの頃に、ベテランのおばちゃんが呆れたような口調で仲間と話すのを聞いて、憤りを覚えたことがある。

「ウチの息子、修学旅行で広島に行ってるんだけど、今さら広島でもないよねぇ。ディズニーランドとか、もっと楽しい所に連れていってやればいいのに」

今さら?
今でも原爆症に苦しんでいる人はたくさんいるし、胎内被爆した人の中には障がいを抱えながら生きている人もいるし、被爆2世•3世でも不安を拭えない人はいますよ?
全然過去のことじゃなくて今も続いてる話ですが、今さらってどういう意味ですか?

そう聞いてみたかったけど、やはり聞けなかった。

9年前の秋、念願だった原爆ドームへ初めて行った。
その日は快晴で暑いくらいで、見学者も多く、外国の人もたくさんいた。

でもドームの前に立つと不思議なくらい静かだった。 ピーンと張り詰めたような、冷気を感じるほどの静寂。
みんな無口になるからだろうか。
どこからでも雨が入ってきて風が吹き抜けていく姿が、あまりにも弱々しくて寒そうに見えたからだろうか。

そこは時が止まっていた。
あの日のままの姿なんだと思うと、ほんの少しは近づけたような気がした。
元は美しい洋館だったドーム内には多くの瓦礫が残っている。

あの日、この中はどんな状況だったのだろう。
とても想像は出来ない。
建物内にいた人は全て即死だったそうだけど、助けを求めている人はいないだろうかと探すような気持ちで見ていました。

今日は広島原爆の日。
あとたった10日で戦争が終わるというのに、その間も罪のない人たちが無残に焼かれて消されていった。
本当に悔しく思います。合掌。

■ゲバラの長男が広島で献花 58年前、父が訪れた場所へ
(朝日新聞デジタル - 08月06日 17:24)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4704963
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