福利厚生のサービスに入会しようと思うと相談される。ガソリンが安く入れられるとか、介護用品が安く借りられるとか、保険にも入れて医療サービスも受けられると言う。会長は○○を受章していて組織は一般財団法人で、みんなの幸せのために組織を拡大するお手伝いをしながらビジネスにもなるらしい。..ん? ビジネス? なんだかおかしい。
月額2800円の会費で福利厚生のサービスを受けられるほかに、月額4000円の「ビジネス会員」になればお金も儲かると言う。パンフレットにはゴールドだのプラチナだのの用語と共にお馴染みの二本木の図も描かれていた。マルチじゃん(笑) 要するに、普通なら月額千円もしない民間福利厚生サービスを2800円で買わせて、その差額と入会金を会員で回すシクミのようだ。この「福利厚生サービス」と言う商品が一般には馴染みの無いところで、結構騙される人も多いんじゃないか。
ネットで調べるともう10年以上も続いているシステムらしい。5千円の健康器具を50万円で売りつけるようなものとは違って、最近のは破綻させずに地道に長生きするようになっているのかも知れない。そんなに悪質ではないがマルチであること、うまくやれば儲かる可能性もあるが、マルチは人間関係を金で売るものであること、そして商品も魅力的なものではないことを丁寧に説明しておいた。
今でもこういうのってあるんだねぇ。編む上ーを見たり聞いたりしたことのある世代はすぐピンと来ると思うけど、今の若い人は案外マルチに無防備なのかも知れない。
写真と記事は無関係です。
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