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2017年06月10日21:01

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ポラロイドのレンズ

 我が家のどこかにフジのインスタントカメラ「フォトラマ」があるはずなのだが見つからない。もうフィルムは製造中止なのでバラしてみようかと思ったのだが。んでリサイクルショップに行ったらポラロイドが置いてあったのでつい買ってしまった。

 ネットで調べると「ポラロイド スペクトラシステム MB」というカメラで、通常のポラロイドより大きいフィルムを使うものらしい。ちなみにこの「フィルム」って言い方は気持ち悪いんだけど、ポラロイドでもフジでもそう言ってる。ポラロイドお得意の超音波 AF などを装備した高級機だが、プラスチックの質とか細かいディテールとかが「アメリカ!」って感じがする。

 簡単にバラけるかと思ったらこれが結構丈夫。人が踏んだくらいじゃ壊れそうも無いところがやっぱりアメリカ。プラスチックのレンズは2群に別れていて、光軸をずらさないように部品を取り出すのに苦労した。ネットで調べると 125mm F10 の3枚構成で、真ん中のレンズが特殊なものらしい。一種のインナーフォーカス? バラした時にはそんな感じは無かったが...。

 写真左:分解前。収納時はレンズやファインダーが格納されて平らになる。開閉システムは良く出来ているが、操作時のガシャガシャ言う音は精密光学機器からはほど遠い。 写真中:くり抜いたボディキャップ+ヘリコイド接写リング+オート接写リングK 2号。ボール紙製の F18くらいの絞りを付けてある。 写真右:ピント合わせに苦労した。どこにピントが来ているのか全く分からない。でもちゃんと前の葉にピントがあり後ろの葉がボケているように見える。レタッチソフトで少しだけコントラストを上げた。

 引き伸ばしを前提としない、等倍鑑賞が基本のレンズと言うのはこれが初めて。F18 くらいまで絞ってると言っても 125mm でこんなにピントが深いとは思わなかった。ピンホールカメラの写りに良く似ている。これはこれで何かに使えるかも知れない。

 等倍鑑賞が前提のポラロイドにしてみればこの写りは不本意であろう。APS-C はざっと 23mm x 17mm だから、この写真をそのサイズに縮小してやればポラロイド本来の解像感に近づくことになる。もっとも PC 上で縮小してもディスプレイの解像度の問題があるので、実際の写りを再現するにはタブレットやスマホなど解像度の高い液晶が必要かも。
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