K-01 と M50/2

　やっと陽が出て少し試写。色が結構出るけどその割に暗部が潰れにくい感じがする。半逆光は平気だがモロ逆光は無理。ボケは美しいとまでは言わないが概ね穏やかで二線ボケはまだ見ない。ハロが多めだが画面がフラットになったりしない。絞ってもカリカリにならず最後までソフトだが解像度はそこそこある。

　うーむ。特徴が無いのが特長かも知れない。それとも特長が無いのが特徴なのか。私の持っている M50/1.4 はフレアっぽく色乗りが浅いが、それとは明かに傾向が違う。かと言って M28/2.8 のようなこってりシャープな絵になることもない。全体にソフトだがスッキリしていて、コントラストの強いものを無理なく写すのが得意のような気がする。こういうのを「階調が豊か」とか言うのだろうか。

　そのせいか、とんがったところが無くてフィルムっぽい。遠景でも近距離でもマクロ域でも、開放でも絞っても印象が変わらない。M50/1.7 を知らないし K55/1.8 も使い込んでないから何とも言えないが、これこそ「標準」レンズじゃないかしらん。現代ズームしか知らない世代が「単焦点」に憧れて買ったりするとがっかりするかも知れないが、ファミリーユースの標準レンズとしては100点満点に思える。

　写真左：シラン。F5.6、最短距離。ソフトな描写はマクロ域では物足りなく感じることがある。ボケが自然で綺麗。　写真中：アンテナ。F8。意外なほど青が出るのにコントラストは高くない。どこまで行っても線が柔らかい。　写真右：ムラサキカタバミ。ケンコーテレプラスMC6。 F5.6。何故かテレプラスと相性が良かった。まぁ今更使う意味は無いのだけど。