昨日、映画『聲の形』を改めて通して観ました。
ヒロインは聾唖者ですが、普遍的な人間関係の問題を扱った作品だと思いました。
耳が聞こえないハンデを気にせずに、何に対しても頑張り屋さんのヒロイン。
でも健常者達のクラスでは、それが空回りして陰口を言われてしまいます。
それを「うざがられるんじゃないの」と忠告する主人公。
その言葉の意味は、彼女に届きません。
そして始まる執拗なイジメ。
「大人」の介入による突然の結末。
クラスの人気者だった主人公は村八分に。
ことあるごとに絆だとか命の大切さとかが言われる現代社会。
でも現実には人との結びつきは脆く、命は簡単に失われています。
ヒロインと主人公、そして周囲がゆっくりと関係性を修復していく物語です。
登場人物の誰かが特に聡明な訳でも、誰かが特別に悪い訳でもありません。
それぞれが少しづつ不器用で、弱くて相手との関係性を過ってしまいます。
でも希望のあるラストが提示されていて、とても良かったです。
映画『聲の形』DVD
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=7279121&id=4164570
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