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2017年05月21日02:17

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聲之形

昨日、映画『聲の形』を改めて通して観ました。

ヒロインは聾唖者ですが、普遍的な人間関係の問題を扱った作品だと思いました。

耳が聞こえないハンデを気にせずに、何に対しても頑張り屋さんのヒロイン。

でも健常者達のクラスでは、それが空回りして陰口を言われてしまいます。

それを「うざがられるんじゃないの」と忠告する主人公。

その言葉の意味は、彼女に届きません。

そして始まる執拗なイジメ。

「大人」の介入による突然の結末。

クラスの人気者だった主人公は村八分に。

ことあるごとに絆だとか命の大切さとかが言われる現代社会。

でも現実には人との結びつきは脆く、命は簡単に失われています。

ヒロインと主人公、そして周囲がゆっくりと関係性を修復していく物語です。

登場人物の誰かが特に聡明な訳でも、誰かが特別に悪い訳でもありません。

それぞれが少しづつ不器用で、弱くて相手との関係性を過ってしまいます。

でも希望のあるラストが提示されていて、とても良かったです。


映画『聲の形』DVD
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