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2017年05月06日22:09

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Retros on Weekends(16)

(15)Luigi Ceriani(La Genesi delle Posizioni 1961)
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局面をほぐせ(10+15)

 なくなった駒は白がQRBSPPの6枚で、黒はB1枚のみ。白側の駒取りはPg7によるもので、黒側の駒取りは6枚ともPによるもの。Ceriani schemeを用いた他の作品と同様、a筋の白Pを如何にしてunpromotionするかが主題だ。
 序は1.Rf7xSf8# Sd7-f8 2.Qh7-g8+ Sb8-d7迄必然。

(図1)
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 この後、この白Sb8をa8に持っていって成を戻すのが目標となる。具体的な逆算手順は、以下の図からSa8-c7 Sc7-a6 Bb8-a7 Pd4-d3 Pa7-a8=S Pd5-d4 Pa6-a7...となる筈である。

(図2)
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 ところが、2枚のSを闇雲に動かすだけでは、図1から図2へは到達できない。というのは、黒Sc7の瞬間、白Kにチェックがかかっているではないか!かといって、途中で単純に白Kd8-e8という手を入れるのも旨くいかない。何故なら、この手に対応して黒Sのいる桝目の色が変わってしまうからだ。
 もうお分かりだろう。黒Sを使ってはいけないのだから、tempoを失うことができる駒は他に黒Rしかない。ということで、作意順は次にようになる。

Retract:1.Rf7xSf8# Sd7-f8 2.Qh7-g8+ Sb8-d7 3.Sb7-d8 Sa6-b8 4.Sa5-b7 Sb4-a6 5-8.Sb4-c2-a1-b3-a5 Sb8-a6 9.Sa6-b4 Kd8-e8 10.Sc7-a6 Sa6-b8 11.Se8-c7 Sc7-a6 12.Rf8-f7 Sa8-c7 13.Rg8-f8 Sc7-a8

(図3)
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 13.0手戻すと、この局面を得る。ここからRf6-f7-f8-f6としてtempoを失うのが主眼。これにより、黒Sの桝目の色を変えることなく白Kd8の状態を作り出すことに成功した。後は右上を最初の状態に直してから、当初の予定通りに戻せばよい。

14.Rf8-f6 Sa8-c7 15.Rf7-f8 Sc7-a8 16.Rf6-f7 Sa8-c7 17.Rf8-g8 Sc7-a8 18.Rf7-f8 Sa8-c7 19.Sc7-e8 Bb8-a7 20.Pd4-d3 Pa7-a8=S 21.Pd5-d4 Pa6-a7 22.Sa7-c8 Pa5-a6 23.Pa6xSb5 Sc3-b5+...

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(16)Andrey Frolkin(Rex Multiplex 12, 1984)
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各文字に駒種と色を割り当てよ。最終手は?
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