豊洲市場移転問題

豊洲への市場移転問題では、百条委員会での石原慎太郎氏の証人喚問が行われた。これといった収穫はなかったものの、石原氏がどんな人間かは再確認することができた。そもそも先の都知事選では、出馬しないと言っておきながら、東国原氏が出馬するとわかると前言を翻して出馬するような人なわけで、また、都民も石原氏を選んだのだから致し方ない。

豊洲移転に関してはいつ誰が言い出し、移転可能と判断したのか疑問は残るが、青島都知事時代からあった話で、既に石原氏も退任しているのだから、これ以上誰に責任を追及しても取りようもない。だから今後は、この先、豊洲をどうするかを考えるべきだろう。

石原氏曰く、ハードルを上げすぎたという安全基準をどこに置き、土壌汚染、地下水汚染、盛土されていない問題をどう解決すれば移転が可能なのか。専門家委員会に委ねなければ、素人にはわからない問題だ。移転が不可能なら他の場所を探すか、築地市場修復という選択になるのだろうが、既に豊洲にかけた莫大な費用と手間はすべて無駄になるということだ。