シュルツ現象

ＳＰＤのシュルツ現象は、本物だ。ＳＰＤはベルリンでの党代議員集会で、シュルツを新党首に選んだ。シュルツは代議員全員の票を得て当選したが、１００％の得票率はＳＰＤの歴史で初めて。９月の連邦議会選挙でメルケルにとっての脅威はＡｆＤではなく、むしろシュルツ率いる新生ＳＰＤだ。シュルツが首相候補に決まって以来、ＳＰＤへの支持率は２０％から３１％に急上昇。ＣＤＵ/ＣＳＵ（３２％）に肉薄している。ＳＰＤと緑の党とリンケの支持率を足すと、ＣＤＵ/ＣＳＵを上回る。メルケルが敗北し、シュルツが首相になる可能性は、ゼロではない。シュルツ現象は世界を覆う右派ポピュリズムに対するドイツの回答だ。ドイツの政治が、益々面白くなってきた。