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2017年04月03日21:12
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明智光秀の改修跡が色濃く残る、亀岡市・猪倉城跡攻城レポ日記
本日、用事を済ます前の朝に京都府亀岡市にある猪倉城跡へと城攻めに向かいました。
猪倉城遠景。猪倉城跡は現在国道372号線となっている篠山街道の側にある比高50ｍほどの丘城です。
猪倉城跡は築城年は不明ですが、井内氏により築かれたと伝えられ、天文年間(1532年〜1555年)頃は中沢豊後守知綱の支配下にあり、戦国時代後期の天正年間(1573年〜1592年)頃には丹波八木城主であり丹波守護代の内藤備前守宗勝の支配下となったようです。そして天正7年(1579年)井内筑前守のとき、明智光秀によって攻められ落城したと伝えられています。
猪倉城跡の経緯を見れば明智光秀の丹波攻略戦で攻め落とされた多くの丹波国人衆の中世山城の一つなわけですが、後述のとおり現在残る猪倉城跡の縄張は、従来の村落単位に見られる中世山城の縄張から一線を画す新しいタイプの縄張で、織豊期系の雰囲気を色濃く残す城跡となっています。
猪倉城跡の周囲は最近の城攻めをやるものにとって一番の防御(笑)とも言えそうな動物除けの柵が巡ってますが、西側にある廃車の辺りに進入口がありそこから入って南側へ進むと、麓からまっすぐ尾根へと延びる竪堀に出会います。
※京都府教育委員会「京都府中世城館調査報告書」より引用。
竪堀は縄張図�，硫媾蝓８什澆睥氷イ忙弔訝�堀は見るものを圧巻。この竪堀を利用してそのまま猪倉城跡の主要部分へと登っていきます。
同じ位置から竪堀を上から撮影。
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�，涼�堀の北側にも大きな竪堀があります。縄張図��の箇所。この竪堀は途中で二股に分かれ猪倉城跡の北西端に延び堀切となっています。
��の竪堀の二股に分かれた先は堀切になってますが、その上あたりが虎口みたいになっています。縄張図�い硫媾蝓�
��の竪堀から分かれた堀切の側にある土塁。縄張図�イ硫媾蝓Ｃ�倉城跡の北西端を防御する土塁です。
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猪倉城跡最大の曲輪で、居館のような屋敷が建てられそうな広さは十分あります。
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��の帯曲輪の別の箇所。
主郭の南側に櫓台とも言える大型の土塁と�恭圓悗慮弩�があります。
縄張図��の箇所。
�騎圓鉢恭圓隆屬砲△觚弩�。縄張図��の箇所。虎口東側に櫓台ともいえる土塁があり、虎口を防御していたようにも思えます。
��の虎口を過ぎると�恭圓悗隼蠅蠅泙后Ｆ貭タ洵�の箇所。この�恭圓�ら東へと続く�軍圈Ν験圈Ν抗圓瞭鄲Δ砲和腟�模な土塁が続き、�恭圓鉢抗圓砲浪Ｌ陲鮴澆韻芯イ蟒个靴�あります。
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この横堀は�抗圓泙任猟垢と楼呂砲泙膿�び、�恭圈銑抗圓瞭鄲Δ鯔標罎靴討い泙后�
写真の箇所は縄張図��の箇所。左手側が�恭圓捻�手側に土塁があります。
横堀を進んでいくと�抗圓猟イ蟒个敬�分に至ります。縄張図��の箇所。
この��の箇所から�験圓悗隼蠅觚弩�道があります。縄張図�阿硫媾蝓�
この虎口道の存在により、この横堀が敵を防ぐというより城道そしていわゆる南から攻める敵を迎え撃つ城兵側の射撃ラインとしての性格が強いように思えます。
横堀は�抗圓療譴巴�堀となり麓に落ちます。
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縄張図�韻硫媾蝓�
再び戻り�阿慮弩�道から�験圓慮弩�へ。縄張図�欧硫媾蝓�
この虎口は「くの字」に折れる食い違い虎口となっています。
�抗圓猟イ蟒个掘Ｆ貭タ洵海硫媾蝓�この張り出しは土塁を矩形に折っているいわゆる横矢という造りを持っています。横矢は戦国時代末期から多く見られるようになります。
横矢の張り出しがある�抗圈Ｆ貭タ洵瓦硫媾蝓�
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�抗圓龍�は今でもしっかりとした角が残されています。
㉑の帯曲輪は�験圓泙膿�びてますが途中崩落しています。縄張図㉒の箇所。
縄張図㉓の�験圈��恭圓�ら�抗圓話幣�になりそれぞれを分けています。
縄張図㉔の�軍圈�これで1周したことになります。
猪倉城跡は土造りの城でありながら、竪堀や主要部の曲輪群を取り巻く長い横堀や土塁、、そして何ヵ所かに設けられた横矢など旧来の中世城郭とは一線を画した新しい縄張を構築しています。
竪堀や横矢や曲輪を取り巻く横堀はともに戦国末期の城郭の特徴であり、時代に合わせた大改修が行われたことを物語ってます。
猪倉城跡は天正年間の明智光秀の丹波攻略により落城したと伝えられています。落城した猪倉城跡は明智光秀軍の丹波攻略戦の前線基地として織豊系の最新の縄張へと大改修されたのでしょう。
京都府教育委員会の報告でも明智光秀に関連する陣城の可能性が考えられる重要な城跡と評価しています。
丹波地域の国人衆の中世城郭は丹波守護代・内藤氏の居城であった丹波八木城跡をはじめ多くの城が明智光秀の改修を受けていたと思われる跡が見られ、私が攻めた城では兵庫県の黒井城跡・丹波八上城跡、京都府ではこの猪倉城跡をはじめ、笑路城跡・神尾山城跡・須知城跡・島城跡・埴生城跡等々があります。恐らく丹波地域の各地に点在した国人衆の城はほぼ全て光秀に接収されたことでしょう。その中で拠点として重要な城に関しては丹波攻略の前線基地とするため石垣を築いたり縄張を改修したりと時代に合わせた新しい防御へと改修していったのでしょう。
今では雑木に埋もれた静かな城跡ですが、随所に残る縄張の改修跡が戦国時代の明智光秀の丹波攻めとそれに対抗した国人、そして無念にも敗れて占領され改修された激しい戦いの跡を400年以上経った現代に伝えています。
猪倉城遠景。猪倉城跡は現在国道372号線となっている篠山街道の側にある比高50ｍほどの丘城です。
猪倉城跡は築城年は不明ですが、井内氏により築かれたと伝えられ、天文年間(1532年〜1555年)頃は中沢豊後守知綱の支配下にあり、戦国時代後期の天正年間(1573年〜1592年)頃には丹波八木城主であり丹波守護代の内藤備前守宗勝の支配下となったようです。そして天正7年(1579年)井内筑前守のとき、明智光秀によって攻められ落城したと伝えられています。
猪倉城跡の経緯を見れば明智光秀の丹波攻略戦で攻め落とされた多くの丹波国人衆の中世山城の一つなわけですが、後述のとおり現在残る猪倉城跡の縄張は、従来の村落単位に見られる中世山城の縄張から一線を画す新しいタイプの縄張で、織豊期系の雰囲気を色濃く残す城跡となっています。
猪倉城跡の周囲は最近の城攻めをやるものにとって一番の防御(笑)とも言えそうな動物除けの柵が巡ってますが、西側にある廃車の辺りに進入口がありそこから入って南側へ進むと、麓からまっすぐ尾根へと延びる竪堀に出会います。
※京都府教育委員会「京都府中世城館調査報告書」より引用。
竪堀は縄張図�，硫媾蝓８什澆睥氷イ忙弔訝�堀は見るものを圧巻。この竪堀を利用してそのまま猪倉城跡の主要部分へと登っていきます。
同じ位置から竪堀を上から撮影。
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�，涼�堀の北側にも大きな竪堀があります。縄張図��の箇所。この竪堀は途中で二股に分かれ猪倉城跡の北西端に延び堀切となっています。
��の竪堀の二股に分かれた先は堀切になってますが、その上あたりが虎口みたいになっています。縄張図�い硫媾蝓�
��の竪堀から分かれた堀切の側にある土塁。縄張図�イ硫媾蝓Ｃ�倉城跡の北西端を防御する土塁です。
�イ療變櫃療譴帽�めの曲輪があります。縄張図�Δ硫媾蝓Ｆ鄲Δ砲△觴膤圓任△覘騎圓遼迷Δ鯔標罎垢覿蔑悗任后�
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猪倉城跡最大の曲輪で、居館のような屋敷が建てられそうな広さは十分あります。
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��の帯曲輪の別の箇所。
主郭の南側に櫓台とも言える大型の土塁と�恭圓悗慮弩�があります。
縄張図��の箇所。
�騎圓鉢恭圓隆屬砲△觚弩�。縄張図��の箇所。虎口東側に櫓台ともいえる土塁があり、虎口を防御していたようにも思えます。
��の虎口を過ぎると�恭圓悗隼蠅蠅泙后Ｆ貭タ洵�の箇所。この�恭圓�ら東へと続く�軍圈Ν験圈Ν抗圓瞭鄲Δ砲和腟�模な土塁が続き、�恭圓鉢抗圓砲浪Ｌ陲鮴澆韻芯イ蟒个靴�あります。
�恭圓�ら南に下ると横堀と土塁に出会います。縄張図��の箇所。
この横堀は�抗圓泙任猟垢と楼呂砲泙膿�び、�恭圈銑抗圓瞭鄲Δ鯔標罎靴討い泙后�
写真の箇所は縄張図��の箇所。左手側が�恭圓捻�手側に土塁があります。
横堀を進んでいくと�抗圓猟イ蟒个敬�分に至ります。縄張図��の箇所。
この��の箇所から�験圓悗隼蠅觚弩�道があります。縄張図�阿硫媾蝓�
この虎口道の存在により、この横堀が敵を防ぐというより城道そしていわゆる南から攻める敵を迎え撃つ城兵側の射撃ラインとしての性格が強いように思えます。
横堀は�抗圓療譴巴�堀となり麓に落ちます。
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縄張図�韻硫媾蝓�
再び戻り�阿慮弩�道から�験圓慮弩�へ。縄張図�欧硫媾蝓�
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�抗圓龍�は今でもしっかりとした角が残されています。
㉑の帯曲輪は�験圓泙膿�びてますが途中崩落しています。縄張図㉒の箇所。
縄張図㉓の�験圈��恭圓�ら�抗圓話幣�になりそれぞれを分けています。
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猪倉城跡は土造りの城でありながら、竪堀や主要部の曲輪群を取り巻く長い横堀や土塁、、そして何ヵ所かに設けられた横矢など旧来の中世城郭とは一線を画した新しい縄張を構築しています。
竪堀や横矢や曲輪を取り巻く横堀はともに戦国末期の城郭の特徴であり、時代に合わせた大改修が行われたことを物語ってます。
猪倉城跡は天正年間の明智光秀の丹波攻略により落城したと伝えられています。落城した猪倉城跡は明智光秀軍の丹波攻略戦の前線基地として織豊系の最新の縄張へと大改修されたのでしょう。
京都府教育委員会の報告でも明智光秀に関連する陣城の可能性が考えられる重要な城跡と評価しています。
丹波地域の国人衆の中世城郭は丹波守護代・内藤氏の居城であった丹波八木城跡をはじめ多くの城が明智光秀の改修を受けていたと思われる跡が見られ、私が攻めた城では兵庫県の黒井城跡・丹波八上城跡、京都府ではこの猪倉城跡をはじめ、笑路城跡・神尾山城跡・須知城跡・島城跡・埴生城跡等々があります。恐らく丹波地域の各地に点在した国人衆の城はほぼ全て光秀に接収されたことでしょう。その中で拠点として重要な城に関しては丹波攻略の前線基地とするため石垣を築いたり縄張を改修したりと時代に合わせた新しい防御へと改修していったのでしょう。
今では雑木に埋もれた静かな城跡ですが、随所に残る縄張の改修跡が戦国時代の明智光秀の丹波攻めとそれに対抗した国人、そして無念にも敗れて占領され改修された激しい戦いの跡を400年以上経った現代に伝えています。
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