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2017年03月18日21:48
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亀岡市・数掛山城下にある千軒寺跡探索レポ日記。
本日、京都府亀岡市にある中世山岳寺院跡・千軒寺跡を探索してきました。
※ＧｏｏｇｌｅＭＡＰより引用。赤丸の位置が千軒寺跡のおおよその場所。
京都の奥座敷、湯ノ花温泉を過ぎた奥の本梅町の井手集落のさらに山の奥・・・。
そこに中世の千軒寺跡がありました。
ちなみにこの千軒寺跡のさらに奥の山の上には数掛山城という中世山城跡があり、こちらは天文19年に丹波八上城の波多野氏の一族、波多野与兵衛尉秀親か城主で天文22年に三好長慶の命を受けた松永弾正久秀により攻められたが撃退。その後波多野秀親は三好長慶に降伏したと記録にあります。
日本城郭大系によると、千軒寺跡のあった一帯は虎渓谷千軒と呼ばれ、多くの寺坊があり門前町のようなものが形成され、さらには数掛山城の城戸口や家臣団屋敷があったものと推定されると書いてます。
数掛山城跡と千軒寺跡との関係は不明ですが、数掛山城跡の大手道は千軒寺跡へ至るルートと同じと推定され、さらには日本城郭大系の記述も含め少なからず関係はあったものと思われます。
中世山岳寺院と中世山城との密接な関係としては同じ亀岡市にある神尾山城跡
http://
※神尾山城跡攻城レポ日記(神尾山城跡・中世寺院僧坊跡)
また福知山市にて初確認した中世観瀧寺跡と推定奥榎原滝山城跡
http://
※福知山市にある言い伝えの大規模中世寺院跡・中世観瀧寺跡の再踏査
があります。中世の時期において寺院と城との連携は各所で見られ、山岳寺院が一種の城としての役割を果たしていた可能性も考えるなど中々興味深いテーマでもありますね。
さて、井手集落の外れの山に向かう林道入り口の道の端に車を停め、林道を進んでいきます。
途中、室町期と思われる中世の石仏や五輪塔に遭遇。山麓にも千軒寺跡に関する何らかの寺坊や古墓があったのでしょうか。
さらに林道を進み、途中ネットで事前に情報を得たショートカットのルート、尾根の直登と古い林道をひたすら登り、新しい林道への合流点へ至り、さらに進むと…
このような場所に。林道は大きくＶ字にカーブして登っていきますが、千軒寺跡へはそのまままっすぐ進み、右手の古道らしき入り口を入ります。ここまで30分余り。
林道脇の斜面には当時の石垣らしきものが…。
ここが千軒寺跡への入り口。
※京都府教育委員会「京都府中世城館調査報告書」より引用
縄張図�，硫媾蠅如�京都府中世城館調査報告書の縄張図では�山圓箸覆辰討�り、かつては千軒寺跡の坊跡という認識になっていますが、現在は林道により消滅しています。
�山圓�らの入り口を入ったところにある平坦地。縄張図�△劉抗圈�西側の�騎圓房，い嚢�い平坦地で谷によって東西2つに分かれる千軒寺跡の寺域の東側の中心的な施設があったように思います。
�抗圓療譴砲△訛瑤寮仞僂漾Ｆ貭タ洵�の箇所。この谷筋の沢は当時からあったのかもしれませんが、石積みも当時の物なのかは分かりません。
縄張図にはこの沢の東に小規模な平坦地が描かれてますが、藪化が進んでおり未踏査。
�抗圓両紊砲△詈臣鈎蓮Ｆ貭タ洵い硫媾蝓�かつての石垣らしき石材が散乱しています。
�い諒臣鈎呂砲△訛腓�な石を使った石積み。縄張図�イ硫媾蝓�
�い諒臣鈎呂�ら�抗塋�面を望む。
�い諒臣鈎呂�ら西へ進むと大規模な石垣が！縄張図�Δ硫媾蠅猫験垈爾寮亞澄�
千軒寺跡で最大規模の石垣。
こんな山の中にこれほどの石垣があるなんて・・・・
千軒寺跡がかつてはいかに栄えていたかをうかがわせます。
�Δ硫媾蠅梁腟�模な石垣上にある�験圓愡蠅觚弩�の古道。縄張図�Г硫媾蝓�
麓側には低い石垣も見られます。
縄張図�┐硫媾蠅劉験圈�千軒寺跡で3番目に広い平坦地で本堂や�抗圓房，い能斗廚壁瀉呂�あったのでしょう。
�験圓両紊砲△訛啅蔑悗里茲Δ丙拂垢な臣鈎蓮Ｆ貭タ洵�の箇所。
どうもかつての道のような感じもします。
��の箇所を進んだ先にある�軍圈�
�軍垈爾寮亞澄Ｆ貭タ洵�の箇所。
�軍圓魏爾蠕藐�寺跡を東西に分けている沢の谷筋に至ると、沢の西側に大き目の石垣が。
縄張図��の箇所。この石垣の先が本堂跡と推定される�騎圓如�沢に沿うように築かれたこの石垣はこの沢が千軒寺跡が機能していた時代からあったことを物語ります。
沢の上にある小さな滝。山水だけあって水は今でもきれいで、かつては千軒寺跡そして数掛山城跡にとって重要な水源だったのでしょう。
沢と��の箇所の石垣の先にある�騎圈Ｆ貭タ洵�の箇所。
千軒寺跡において最大の広さを持つ平坦地で、後述する方形土壇や麓側から�騎圓泙任泙辰垢或�びる石段の跡から見てもかつての本堂跡と推定される箇所です。
�騎塲惴紊亮侈未和腓�く削られ、それにより広がった敷地と削り取りにより出た土を使い�騎圓魴狙�しているようです。
�騎埣羆�にある方形土壇。縄張図��の箇所。赤線で囲ったあたりが方形土壇で現在も四角い形がはっきり確認できます。京都府中世城館調査報告書によれば礎石が確認できるとありますが、確かに石は散乱しているものの、私にはよく確認できませんでした。
�騎堝鄲Δ�ら�騎堊澗里鯔召燹��騎堝鄲Δ聾綰�の崩落により土砂が流入し埋めてしまってますが、かつては今よりさらに平坦地が広がっていたはずです。
�騎堙貘Δ力実Δ亮侈未砲郎�でも石段跡が残っています。縄張図��の箇所。
�騎堙貘Δ寮亞澄Ｆ貭タ洵�の箇所。今は低い石垣が石段跡に至る虎口の両脇に残るのみですが、かつては�騎堙貅侈盟澗里鯣�巻状に覆っていたのでしょう。
石段をさらに下り、石段の最下段に近い箇所から�騎圓鯔召燹Ｆ貭タ洵阿硫媾蝓�
今でもまっすぐ伸びる石段の跡は見応えあるもので先にある�騎圓鮓�上げる形になっており、まっすぐ本堂へと伸びた石段とその先の石垣そしてかつて存在した本堂を仰ぎ見る光景は圧巻だったでしょう。
石段跡の�阿硫媾蠅瞭遒砲△詈臣鈎廊恭圈Ｆ貭タ洵韻硫媾蝓�
本堂跡推定地の�騎圓悗隼蠅訐价覆力討砲△襪里如∨榮欧妨�かう人達を迎えた施設でもあったのでしょうか。
�恭圓寮亞澄Ｆ貭タ洵欧硫媾蝓�今は一部ですが、残存石垣の規模からかつては�恭堙賁未鯤い辰討い燭里任靴腓Α�この西側に当時の参道と思われる箇所があり、最初に目にすることになると思われる�恭圓卜�派な石垣を築くことで寺院の威厳を見せつけていたのかもしれません。
�恭垈爾里�つての参詣道と思われる古道らしき跡。縄張図�海硫媾蝓�
石段跡の東に沢で切断されていますがかつての参詣道跡らしき細長い平坦地があり、京都府中世城館調査報告書でも触れられていますが、それとは別に�海硫媾蠅盡兎擦蕕靴だ廚�残されています。そこから南側は砂防ダム等で失われてますが、東側のメインの参詣道の脇道だったのかもしれません。鎌倉期や室町期の中世、千軒寺や数掛山城が機能していた時代、この道や石段を僧侶や参詣者や城の家臣たちが行き来していたのを想像するとロマンを感じますね。
千軒寺跡は数掛山城跡を調べていて知った中世山岳寺院跡で以前から気になっていた遺跡でしたが、アクセスが知り得た情報では中々難易度高く同行者がまずいない私にとって中々チャレンジに躊躇する箇所でしたが、今回ようやく探索を果たせました。（まぁ、実際行ってみるとさほど難易度の高いわけではなかったですが。）
人里離れた山深い奥の山中にひっそりと残る広大な寺域と大規模な石垣や今も明瞭に残る石段。こんな山奥に人々が生活し行き来していた寺院跡が数百年の風雪に耐え今でもこれほどの遺構が伝えられていることに感動し目の前に残る石垣や石段や建物があったであろう平坦地を眺め当時の人々に思いを馳せていました。
ただ、遺物に関しては全く見つからなかったのが意外でした。まぁ埋もれているのでしょうけど。
今回の探索はまことに有意義で見ごたえある結果となりました。
ちなみに近世の記録では千軒寺跡には複数の石塔が存在しそれらは明治期に散逸したそうですが、そのうち同じ本梅町内の延福寺の十三重石塔と永徳寺の七重石塔（ともに鎌倉期の作成）はかつて千軒寺跡にあったものと伝えられています。
千軒寺跡へ向かう途中の林道脇にあった室町期の石仏や五輪塔も元々は千軒寺跡にあったものなのかもしれません。
今回探索した千軒寺跡からさらに谷筋沿いに登ると数掛山城跡に至るのですが、その途中に石垣を持つ平坦地があるようで、千軒寺跡と数掛山城跡の中間に位置し、数掛山城と千軒寺との関係を物語る遺構とのことでまた機会があれば数掛山城跡と合わせて探索してみたいと思ってます。
※ＧｏｏｇｌｅＭＡＰより引用。赤丸の位置が千軒寺跡のおおよその場所。
京都の奥座敷、湯ノ花温泉を過ぎた奥の本梅町の井手集落のさらに山の奥・・・。
そこに中世の千軒寺跡がありました。
ちなみにこの千軒寺跡のさらに奥の山の上には数掛山城という中世山城跡があり、こちらは天文19年に丹波八上城の波多野氏の一族、波多野与兵衛尉秀親か城主で天文22年に三好長慶の命を受けた松永弾正久秀により攻められたが撃退。その後波多野秀親は三好長慶に降伏したと記録にあります。
日本城郭大系によると、千軒寺跡のあった一帯は虎渓谷千軒と呼ばれ、多くの寺坊があり門前町のようなものが形成され、さらには数掛山城の城戸口や家臣団屋敷があったものと推定されると書いてます。
数掛山城跡と千軒寺跡との関係は不明ですが、数掛山城跡の大手道は千軒寺跡へ至るルートと同じと推定され、さらには日本城郭大系の記述も含め少なからず関係はあったものと思われます。
中世山岳寺院と中世山城との密接な関係としては同じ亀岡市にある神尾山城跡
http://
※神尾山城跡攻城レポ日記(神尾山城跡・中世寺院僧坊跡)
また福知山市にて初確認した中世観瀧寺跡と推定奥榎原滝山城跡
http://
※福知山市にある言い伝えの大規模中世寺院跡・中世観瀧寺跡の再踏査
があります。中世の時期において寺院と城との連携は各所で見られ、山岳寺院が一種の城としての役割を果たしていた可能性も考えるなど中々興味深いテーマでもありますね。
さて、井手集落の外れの山に向かう林道入り口の道の端に車を停め、林道を進んでいきます。
途中、室町期と思われる中世の石仏や五輪塔に遭遇。山麓にも千軒寺跡に関する何らかの寺坊や古墓があったのでしょうか。
さらに林道を進み、途中ネットで事前に情報を得たショートカットのルート、尾根の直登と古い林道をひたすら登り、新しい林道への合流点へ至り、さらに進むと…
このような場所に。林道は大きくＶ字にカーブして登っていきますが、千軒寺跡へはそのまままっすぐ進み、右手の古道らしき入り口を入ります。ここまで30分余り。
林道脇の斜面には当時の石垣らしきものが…。
ここが千軒寺跡への入り口。
※京都府教育委員会「京都府中世城館調査報告書」より引用
縄張図�，硫媾蠅如�京都府中世城館調査報告書の縄張図では�山圓箸覆辰討�り、かつては千軒寺跡の坊跡という認識になっていますが、現在は林道により消滅しています。
�山圓�らの入り口を入ったところにある平坦地。縄張図�△劉抗圈�西側の�騎圓房，い嚢�い平坦地で谷によって東西2つに分かれる千軒寺跡の寺域の東側の中心的な施設があったように思います。
�抗圓療譴砲△訛瑤寮仞僂漾Ｆ貭タ洵�の箇所。この谷筋の沢は当時からあったのかもしれませんが、石積みも当時の物なのかは分かりません。
縄張図にはこの沢の東に小規模な平坦地が描かれてますが、藪化が進んでおり未踏査。
�抗圓両紊砲△詈臣鈎蓮Ｆ貭タ洵い硫媾蝓�かつての石垣らしき石材が散乱しています。
�い諒臣鈎呂砲△訛腓�な石を使った石積み。縄張図�イ硫媾蝓�
�い諒臣鈎呂�ら�抗塋�面を望む。
�い諒臣鈎呂�ら西へ進むと大規模な石垣が！縄張図�Δ硫媾蠅猫験垈爾寮亞澄�
千軒寺跡で最大規模の石垣。
こんな山の中にこれほどの石垣があるなんて・・・・
千軒寺跡がかつてはいかに栄えていたかをうかがわせます。
�Δ硫媾蠅梁腟�模な石垣上にある�験圓愡蠅觚弩�の古道。縄張図�Г硫媾蝓�
麓側には低い石垣も見られます。
縄張図�┐硫媾蠅劉験圈�千軒寺跡で3番目に広い平坦地で本堂や�抗圓房，い能斗廚壁瀉呂�あったのでしょう。
�験圓両紊砲△訛啅蔑悗里茲Δ丙拂垢な臣鈎蓮Ｆ貭タ洵�の箇所。
どうもかつての道のような感じもします。
��の箇所を進んだ先にある�軍圈�
�軍垈爾寮亞澄Ｆ貭タ洵�の箇所。
�軍圓魏爾蠕藐�寺跡を東西に分けている沢の谷筋に至ると、沢の西側に大き目の石垣が。
縄張図��の箇所。この石垣の先が本堂跡と推定される�騎圓如�沢に沿うように築かれたこの石垣はこの沢が千軒寺跡が機能していた時代からあったことを物語ります。
沢の上にある小さな滝。山水だけあって水は今でもきれいで、かつては千軒寺跡そして数掛山城跡にとって重要な水源だったのでしょう。
沢と��の箇所の石垣の先にある�騎圈Ｆ貭タ洵�の箇所。
千軒寺跡において最大の広さを持つ平坦地で、後述する方形土壇や麓側から�騎圓泙任泙辰垢或�びる石段の跡から見てもかつての本堂跡と推定される箇所です。
�騎塲惴紊亮侈未和腓�く削られ、それにより広がった敷地と削り取りにより出た土を使い�騎圓魴狙�しているようです。
�騎埣羆�にある方形土壇。縄張図��の箇所。赤線で囲ったあたりが方形土壇で現在も四角い形がはっきり確認できます。京都府中世城館調査報告書によれば礎石が確認できるとありますが、確かに石は散乱しているものの、私にはよく確認できませんでした。
�騎堝鄲Δ�ら�騎堊澗里鯔召燹��騎堝鄲Δ聾綰�の崩落により土砂が流入し埋めてしまってますが、かつては今よりさらに平坦地が広がっていたはずです。
�騎堙貘Δ力実Δ亮侈未砲郎�でも石段跡が残っています。縄張図��の箇所。
�騎堙貘Δ寮亞澄Ｆ貭タ洵�の箇所。今は低い石垣が石段跡に至る虎口の両脇に残るのみですが、かつては�騎堙貅侈盟澗里鯣�巻状に覆っていたのでしょう。
石段をさらに下り、石段の最下段に近い箇所から�騎圓鯔召燹Ｆ貭タ洵阿硫媾蝓�
今でもまっすぐ伸びる石段の跡は見応えあるもので先にある�騎圓鮓�上げる形になっており、まっすぐ本堂へと伸びた石段とその先の石垣そしてかつて存在した本堂を仰ぎ見る光景は圧巻だったでしょう。
石段跡の�阿硫媾蠅瞭遒砲△詈臣鈎廊恭圈Ｆ貭タ洵韻硫媾蝓�
本堂跡推定地の�騎圓悗隼蠅訐价覆力討砲△襪里如∨榮欧妨�かう人達を迎えた施設でもあったのでしょうか。
�恭圓寮亞澄Ｆ貭タ洵欧硫媾蝓�今は一部ですが、残存石垣の規模からかつては�恭堙賁未鯤い辰討い燭里任靴腓Α�この西側に当時の参道と思われる箇所があり、最初に目にすることになると思われる�恭圓卜�派な石垣を築くことで寺院の威厳を見せつけていたのかもしれません。
�恭垈爾里�つての参詣道と思われる古道らしき跡。縄張図�海硫媾蝓�
石段跡の東に沢で切断されていますがかつての参詣道跡らしき細長い平坦地があり、京都府中世城館調査報告書でも触れられていますが、それとは別に�海硫媾蠅盡兎擦蕕靴だ廚�残されています。そこから南側は砂防ダム等で失われてますが、東側のメインの参詣道の脇道だったのかもしれません。鎌倉期や室町期の中世、千軒寺や数掛山城が機能していた時代、この道や石段を僧侶や参詣者や城の家臣たちが行き来していたのを想像するとロマンを感じますね。
千軒寺跡は数掛山城跡を調べていて知った中世山岳寺院跡で以前から気になっていた遺跡でしたが、アクセスが知り得た情報では中々難易度高く同行者がまずいない私にとって中々チャレンジに躊躇する箇所でしたが、今回ようやく探索を果たせました。（まぁ、実際行ってみるとさほど難易度の高いわけではなかったですが。）
人里離れた山深い奥の山中にひっそりと残る広大な寺域と大規模な石垣や今も明瞭に残る石段。こんな山奥に人々が生活し行き来していた寺院跡が数百年の風雪に耐え今でもこれほどの遺構が伝えられていることに感動し目の前に残る石垣や石段や建物があったであろう平坦地を眺め当時の人々に思いを馳せていました。
ただ、遺物に関しては全く見つからなかったのが意外でした。まぁ埋もれているのでしょうけど。
今回の探索はまことに有意義で見ごたえある結果となりました。
ちなみに近世の記録では千軒寺跡には複数の石塔が存在しそれらは明治期に散逸したそうですが、そのうち同じ本梅町内の延福寺の十三重石塔と永徳寺の七重石塔（ともに鎌倉期の作成）はかつて千軒寺跡にあったものと伝えられています。
千軒寺跡へ向かう途中の林道脇にあった室町期の石仏や五輪塔も元々は千軒寺跡にあったものなのかもしれません。
今回探索した千軒寺跡からさらに谷筋沿いに登ると数掛山城跡に至るのですが、その途中に石垣を持つ平坦地があるようで、千軒寺跡と数掛山城跡の中間に位置し、数掛山城と千軒寺との関係を物語る遺構とのことでまた機会があれば数掛山城跡と合わせて探索してみたいと思ってます。
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