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2017年03月07日16:49

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改めてM50/1.4

 K-01 の液晶で拡大表示すると、大抵はそのレンズの素性が分かってしまう。このレンズは白い滲みが多めで解像度も高くない。フレアが取れてスッキリするのがF4くらい、解像度が上がってキリっとするのはF8くらいから。S-M-C Takumar 50/1.4 とウリふたつで、良く言えば穏やかだし、悪く言えば締まりがない。

 キレのなさと解放時のフレアが不満だったが、夜店の撮影などで大活躍していた。今思えば硬調で粒子の荒いトライXと相性が良かったのかも知れない。フレアも暗部を助けるのに役立ったはず。一方でネオパンで撮るとどうにもならない眠い写真ばかりになった。

 学生時代はモノクロ専門だったので気が付かなかったが、K-01 で撮ると日影や曇天で「うわっ」ってくらいに青がきつめに出る。 50mm は各社カラーバランスのリファレンスだと聞いたことがあるが、ペンタに限ってはどうだろう。まだ確かめてないが 55/1.8 の方が自然かも知れない。

 ネットで見ると結構評判がいいのだが、私はあまり好きなレンズではない。開放でフレアっぽく寒色系で色が浅め。二線ボケ。かなり絞らないと解像度が出ない。 MX を買ってから2年くらい使い倒したが、作品として残ったのは、猫と、子供と、夜店の写真くらいのものだった。

 私らの世代、特に暗室を経験した者は、「黒の締まり」がとても大事で、だからコントラストの高いレンズが好まれた。ところが最近は彩度が低くて被写界深度の浅い写真が「フィルムっぽい」と人気があるらしい。もしかしたらこれはそういう人にうってつけのレンズかも知れないとも思う。ただピクセル等倍で鑑賞する人には向かない。

 Aポジションが無いので Mモードでの撮影になる。絞りをセットし、ざっと構図を決めて、OKボタンの拡大表示でピントを合わせ、グリーンボタンでシャッタースピードを求め、後ろダイヤルでマイナス補正し、構図を決めなおしてやっとシャッターが切れる。

 M レンズはなぜか中央重点測光になるらしく、花を撮るときは大抵マイナス補正が必要になる。ペンタックスでは Mモードに「露出補正」の概念が無いので、グリーンボタンを押したあとに毎回シャッター速度を変えなければならない。

 OKボタンとグリーンボタンがとにかく押しにくい。撮影リズムを作りにくいと言うか、出来ないと言うか、まるで二眼レフで撮影してるみたいだ。 ISO固定にするのを忘れて開放で撮ってしまうことも良くある。まぁ凡そスナップには向かないわな。

 写真は梅。桜と同じバラ科だそうで、花だけでは私には見分けが付かない。ポツポツ咲いてると梅、まとまってると桜っぽい。日没直後の薄暗い状況で、どれも F2.8 くらいだったと思う。開けると解像度が出ず絞るとボケが汚くなる。なかなか悩ましい。次は M120 で撮ってみようか。
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