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2017年02月22日00:25

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経済談義第28回:為替について(序)

経済談義シリーズ第28回です。日本経済超悲観派の僕がその論拠を解説していきます。


今回からのテーマは「為替」です。

経済ニュースで円ドル相場は1ドル何円などと報じられます。
この為替レートは両替などの日常生活だけではなくて経済状況に大きな影響を与えるといわれていて、楽観派の評論家の中には為替こそ日本経済復活の要であるとする意見もあります。
円安にさえなれば日本は復活するという単純な話がもし本当なら結構な話なのですが、さてそれはどうでしょうか。為替は経済にどういう影響を及ぼすのか、何回かに分けてそのあたりを考えていきたいと思います。


議論の前に、為替についていくつか基本的な事項について。

まずひとつ、為替の個別性について。通貨というのはEUで共通化されている以外は世界各国でばらばらであって、日本円と各通貨との為替がそれぞれのレートで行われています。たとえば一口にドルとだけいっても、香港ドル(記事執筆時点で1ドル=16円)、オーストラリアドル(同じく87円)などいろいろあります。
とはいえ実際のところでは、主に報道されているのは円と米ドルのレートです。米ドルは事実上の基軸通貨ですし、日本から見た重要性からみても妥当なところだと思います。この連載でも、簡単のため、断らない場合には米ドルの話をしていきたいと思います。


つぎに、変動相場制について。為替相場の決め方には大きく分けて固定相場制と変動相場制の2種類があって、日本では変動相場制を採用しているのは皆さんご存知の通りです。
変動相場制では、両替を行う為替市場の動向により相場は常に変動しています。基本的には以前ご説明した市場原理によるのですが、以下にあげるようないくつもの要因に影響を受けるといわれています。

●国際収支
●国力
●準備通貨
●金融政策
●円高シンドローム
●金利

この記事ではこのうち国力や金利などについて主に論じていくつもりです。ほかの項目について興味をお持ちの方はWikipediaの「円相場」の項目をご参照いただければ幸いです。



連載バックナンバー:
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