mixiユーザー(id:1742111)

2017年02月23日01:17

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80年代的なものに接すると少しほっとすることがある。一般的にはダサいと言われる80'sだけど、どうも否定出来ないというか。僕は基本的に70年代文化が好きなのだが、80年代に中学・高校・大学という多感な時期を送ったせいなのか何なのか、80年代的なものに対しては妙な安心感を覚える。やはり自分の10代に体験してきたものは何でも良く見えてしまうものなんだろうか。

文化放送で80年代にやってたラジオ番組「ミスDJ」が、数ヶ月前に復活した(土曜午後1時〜3時)。しかもパーソナリティは当時水曜日を担当していた千倉真理。昔は甲高い声で「成城大学の千倉真理です」とやってたものだが、50を過ぎた今でもそこそこ保ってる感じなのが凄い(とはいえ声のトーンはやや落ち着いた感じになったが)。この番組、流れる曲はほぼ80'sの洋楽と邦楽。「80'sワンスモア」なんてコーナーまであって完全にタイムスリップできるのだが、読まれるハガキ(メール?)はどこか加齢臭がなきにしもあらず・・・(笑)。当時聞いてたリスナーがまた聞いているのだ。僕は普段ラジオを聞いてるときに途中で曲になるとボリュームを下げたりいったん切ったりすることがあるのだが、この番組だけは安心してずっと聞いていられる。古い曲は古いというだけで許せるようになる。

先日、本屋で新刊本コーナーを見てたら、表紙の装丁イラストにわたせせいぞうの絵が使われている本があった。現代の作家の小説だ。何故わたせせいぞう?と思ってしまうのは、80年代文化をリアルタイムで吸収してきた世代だからだろう。今どきの人はハートカクテルの何とも言えない微妙なあの立ち位置なんて知らないのだ。この本、表紙だけだったらなんとなく欲しいんだけど(笑)、現代日本小説はほぼ興味ないので買わなかった。

わたせせいぞう繋がりでもうひとつ。この前の日曜に古本屋で宮沢賢治の「セロ引きのゴーシュ」の文庫本が100円で売ってて、帯に「小説みたいな夏になる 角川文庫の100冊」という文字とともにわたせせいぞうのイラストが描いてある。この80年代的な何とも味わい深い(?)帯につられて、つい買ってしまった。宮沢賢治の本は随分重複して持ってるのだが、まあいいのだ。こうやってうっかり買ったものを電車の中でぼんやりと読んでたりすると思わぬ発見などもあって楽しいものだ。とはいえカバー無しで読むとわたせせいぞうのイラストが恥ずかしいのだが。

昨日の朝ラジオをつけてたら、プリンスの「ラズベリー・ベレー」が流れてきた。1985年のアルバムに入ってた曲。プリンスは特にファンでもなかったけど何故かレコードはすべて持ってて(昔はプリンスの中古盤レコードは安かった)、特にこのアルバムあたりはそこそこ気に入ってたのでなんか懐かしい気分になった。50'sや60'sのオールディーズがどれも一種独特の似たような雰囲気を持つように、80'sの洋楽ポップスもどこか独特な統一された雰囲気がある。80'sポップスは過剰なエコーと安っぽい打ち込み音でダサいというのが10〜15年くらい前までの一般的な評価だったが、最近変わってきたようにも思える。「ダサい」から「レトロ」へと昇格したような感じで。こんなふうに感じるのは自分達の世代だけなんだろうか。それとも全世代に共通するものなのかな。

ここ最近ずっと個人的に80'sマイブームなもんで、あちこちに出現する80'sに目ざとく反応してしまう。ただ、ファッションだけはどうも無理なようで、たまに見かける80'sファッションがどうにも苦手だ。
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