丸栄 第14回鉄道模型展
http://maruei.ne.jp/yotei/tetudo/index.html
今年も、名古屋市中区栄の百貨店「丸栄」の、毎年恒例GW最大の目玉催事「鉄道模型展」が始まった。今年で14回目となり、5月3日〜7日までの開催である。
今年は初日が祝日ということもあって、朝10時の開店前から丸栄の1階入り口には行列ができていた。これが、いつも閑散としてる丸栄とは大違い。私は9時半より少し前に1階入り口に到着し、行列に並んだ。
鉄道模型展の客に限り、開店2〜3分前に店員の誘導により店内への入場が始まった。
エスカレーターを上がり8階の大催事場に案内されると、大半の客は限定販売品（鉄道コレクション 名鉄6000系6014編成2両セットなど）へ猛ダッシュ。有料展示ゾーンに入るのは、私が割と最初の方だったりする。
有料展示ゾーンに入ると、すかさずNゲージ運転体験コーナーの予約へ。
初回10時30分の枠が取れた。このコーナーではここ何年かずっとKATOばかりやってきた私だが、今年はTOMIXを選択した。
Nゲージ運転体験コーナーも程なく行列ができて、予約が取りづらくなってきたので、入場後すぐに予約を取りに行き初回の枠を取ったのは正解だった。
運転時間までの間、会場内を一回り。今年も特に目玉商品や新商品の紹介はあまりなかったものの、メーカー毎のレイアウトでは、グリーンマックスのブースでは、名鉄EL120形電気機関車が東急9000系・2000系を牽引する「リアルでは絶対にあり得ない」甲種輸送光景があり、なかなか面白い組み合わせだった。ステンレスに赤帯4ドアなので、名市交桜通線車両の甲種輸送ならあり得るのだが、桜通線では最も新しい6050形の甲種輸送ではまだEL120形は登場してなかったので、リアルでもEL120形の「ステンレスに赤帯4ドア」牽引は実現していない。
会場中心部のKATOのNゲージ大型レイアウトでは、鹿島臨海鉄道のガルパン列車が走っていた。うん、面白い。
会場中心部のTOMIXのNゲージ大型レイアウトでは、名鉄6000系4両編成が印象に残ったかな。
トミーテックのバスコレ・鉄コレコーナーでは、未発売商品の展示がいくつかあり、三菱ふそう新形エアロスター（Nゲージサイズ）・いすゞ新型エルガ（HOゲージサイズ）・ことでん600形（元名市交東山線250形）・都営新宿線10-000形・JR東日本（国鉄）常磐緩行線207系900番台等がガラスケース内に展示されていた。
10時30分のNゲージ運転の時間になったので運転コーナーへ移動。私が運転したのは、TOMIX製のJR東日本E231系500番台（山手線）3両編成。同じレイアウトにはJR東海313系3両編成もあり、こちらを運転している人との「競演」となった。この組み合わせも、リアルでは絶対にあり得ない光景だ。運転時間は10分。今年も楽しく、そしてあっという間の10分間だった。
Nゲージ運転後もまた会場を一回りした後、有料展示ゾーンを出て物販コーナーへ。相変わらず限定品販売には行列が絶えなかった。私は限定品は特に欲しくもないのでスルー。物販コーナーでも、何か特別欲しいものがある訳でもなかったし、バスコレも鉄コレもBトレも値段上昇が著しいので、値札を見ただけで購入を敬遠しがちなものだった。鉄コレはどの商品も嫌気がさすようなくらい値段ばかり。バスコレでは、昨年も売られていた京都バス135号車（三菱ふそうエアロスターK 税込1000円）が売れ残りなのか、今年も売られていた。これは昨年購入したので今年は買わない。その他「全国バスコレクション」では、岐阜バス・都営バス・岡電バス（以上3社は三菱ふそうエアロスター）・南海バス・近鉄バス（以上2社は日野ブルーリボン�供砲�あったが、いずれも税込1000円以上のものばかりなので、割高感からあまり買いたい気分にはならない。
Bトレでは、大半のものが定価で結構な値段のものばかりだったが、日車夢工房の名鉄Bトレでは定価の半額以下で売り出されているものもあった。しかし、個人的に出品されている形式の組み合わせや保管スペース等を鑑みると、いくら値下がりしてたとしても、あまり買いたい気分ではなく敬遠せざるを得ないのが本音。
この丸栄鉄道模型展では、毎年県内の大学の鉄道研究会（今年は名工大・愛工大・中部大・名城大）も出展しており、大学鉄研が自主制作した市販化されていない車両の展示や、メーカーとは一味違うレイアウトが面白かったりする。
今年は、自主制作では国鉄ガスタービン車（キハ391系・キハ07形901）やジェットエンジン除雪車（トキ15000形試作車）の模型が展示してあった。いずれも「騒音の大きさと燃費の悪さが定評だった」との解説文。これらの車両はメーカーから市販化されていないし鉄道本でも取り上げられる機会も殆どないので、自主制作模型として非常に貴重なものだった。
レイアウトでは、国鉄の2軸有蓋車（レム等冷蔵車やツム等通風車を含む）・2軸無蓋車（緩急車トムフ1形を含む）・車掌車を牽引する旧型電気機関車や蒸気機関車の国鉄貨物列車・BトレのJR東海117系などの見ものもある他、アクセントとなる飾りに名市交バスコレを用いていたりと、見るだけでも十分に楽しいものだ。また、名鉄東岡崎駅で使われていた反転式フラップや近鉄電車方向幕なども展示されていた。
今年は初日が祝日ということもあって、例年より混雑が激しく、ここ何年かでは最も人出が多かったくらいだ。10時30分になると有料展示ゾーンも物販コーナーもものすごい人だかり。いつも閑散し過ぎるほど閑散し過ぎて存続が危ぶまれてる丸栄とは大違い。やはり、毎年このGWの鉄道模型展だけは例外のようだ。今日の丸栄は、来客は皆鉄道模型展に吸い込まれ、7階のセリアにすら人がいなかったくらいだ。
個人的には、久しぶりに「見るのは楽しい」「運転するのも楽しい」鉄道模型展だったものの、欲しい商品は特になかったため、結局何も買わずに丸栄を後にした。
丸栄は先日百貨店業態からテナント方式に転換する方針が報道された。実現に向けた動きは相変わらず進んでいないが、店舗建て替えの噂も消えてはいない。
今年も初日から大勢の来客で賑わった「第14回鉄道模型展」だが、来年は開催できるかどうか、非常にビミョーな気分でもある。
まあでも、今年も行けてよかったものだったのはよかった。
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