まずは新幹線で佐久平まで。北陸新幹線はデッキが広くて輪行がし易い。
自転車を持って来てはいるが今日の目的はあくまで山歩き。自転車は移動手段だ。
浅間山方面は紅葉も鮮やかで山頂はうっすら白く染まっていて実に綺麗だ。サイクリングに切り替えてあちらの方へ走って行きたくなる。
目的地の荒船山までは登りだが気候もよくて順調に進む。
荒船不動との分岐を内山峠への旧道へと進む。
サイクリングとしても楽しい道だ。
登山口になっている内山峠に自転車を止めいよいよメインイベントの山歩きが始まる。
ここから山頂までは実のところヤマノススメでも歩かれているルートだったりする。
天気予報サイトなどで紅葉状況は見れたりもするが、実際に来てみないと本当のところはわからないが、なかなか良いタイミングだったようだ。
歩いていくと巨大な艫岩が見えてくる。荒船山自体を船に見立て船尾の部分にあるからその名がついているのだそうだ。
所々開けた所があり、絶景が待っている。
高所恐怖症なので足がすくんであまり岸壁に近寄れないが、覗き込んで転落する人がいるのもよく分かる。
艫岩直前は岩場もあって少し険しいが、そこ以外は終始なだらかな道が続き非常に歩きやすかった。
艫岩からのパノラマも素晴らしく、吸い込まれそうだ。
頂上部は平らで笹原の中をピークの経塚山まで進む。
山頂直前は少し険しくなるが距離も大したことなく苦もなく登れた。小さな社があるだけの展望もない地味な頂上だ。
荒船不動の方から登ってきたという人たちと少し話して来た道を戻る。
ヤマノススメでは内山峠へ戻ったが、今回は荒船不動へ向かうことにする。
長い階段を過ぎた後は再びなだらかな道が続く。
アクセスが不便ということを除けばこれ程景色が良くて、歩きやすい山もそうはないだろう。
星尾峠まで来ればゴールの荒船不動はもうすぐ。
木漏れ日が綺麗ですぐに行くのは勿体無くて腰を下ろして休憩する。
標高が下がると緑の葉も増えてくる。
荒船不動の駐車場にも車がたくさん停まっていた。
ここからは4�劼舛腓辰函△気辰�自転車で登ってきた車道を歩きで戻らなくてはいけない。
さっきはスルーした閉鎖したドライブインの裏から佐久方面の眺めが良さそうなので行ってみる。こちら側は紅葉はまだまだこれからかな。
二度目の道だったが、午前と午後の違いか、自転車と徒歩のせいか新鮮な気分で歩くことが出来た。
途中、経塚山の山頂で話した人たちが車で追いつき声を掛けてくれた。
内山峠に戻って自転車を回収。帰りは下仁田までの予定だ。
帰路は下りがずっと続くので思った以上にくたびれる。ディスクブレーキが欲しいところだ。
絶景ポイントが多く、写真を撮るために停車する旅に、丁度同じタイミングで内山峠を出発した車の人と顔を合わせ、景色が良くて前に進みませんねと言い合った。
トンネルも多く少々怖かったが、景色も良くて移動手段だけのつもりだったサイクリングも満喫できて得した気分。
途中、道の駅でネギ味噌コロッケを食べる。ネギと味噌の取り合わせで美味くないわけがない。下りで冷えた体が温まった。
渋い駅舎の下仁田駅でゴール。時間も早いので、家に帰ってから呑むことにした。
この日は自宅から、パール富士が見える日でもあった。
もっとも、三日月だし、日没後で富士山が見えなかったので富士山に沈む三日月といった感じだったが、なかなか綺麗な写真を撮る頃が出来てよかった。
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