mixiユーザー(id:2760672)

2016年08月10日21:46

285 view

ガンバル

 白内障の手術を受けたくない、怖い、と言い続けた母を1週間かけてゆっくりと、実にゆっくりと、まさに腫れ物に触るようにして、そう〜っと病院に連れて行くことに成功した。こちらの胃が痛くなるような1週間であった。手術当日、母は父に、「手に、頑張る、って書いて」とねだった。父は油性マジックで、母から見える方向から、ガンバル、と書いた。そして父のバイクのキーをお守り代わりに下着に縫い付けて、家を出た。

 病院に行ってみると付き添いのいる患者なんか母だけで、みんなひとりで身支度をして平気な顔をして手術を受けている。母ひとりだけが緊張して、普段130くらいの血圧が190にまで上がっていた。看護士さんたちはみんな親切で、手のガンバルを見て「いいですねー」「ラブレターだね」と冷やかした。そして手術中は看護士さんがこのガンバルを撫でていてくれた。

 手術そのものは何の痛みも無く15分かそこらで終わった。本人曰く「ひゃー、手術受けられると思わなかった」ってそりゃこっちのセリフ。本人も大変だったろうけどこちらもヘトヘトだ。家に帰って着替えると、縫い付けたはずの父のキーがポロリと落ちた。キーもお守りとして頑張ったらしい。

 手術そのものは簡単に終わったが、その後のケアが意外に面倒。明日と明後日の早朝に診察、一週間後に検診、その後も定期的に診察を受けながら、自宅では1ヶ月くらい専用の目薬を使わなくてはならないらしい。手術さえ受ければいいと思っていたので少々げんなり。

 ともあれお疲れさま。目が良く見えるようになるといいな。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する