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2016年02月14日10:46

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オートボーイスーパーをバラす

 いつものショップでミノルタAL を540円で発見。シャッターも絞りもokだが露出計の振れがおかしい。私には手に負えないかなぁとしばらく悩んで一旦見送る。翌日買う決心をして来てみるともう無くなっていた。どうやらこの界隈にライバルがいるらしい。

 仕方がないのでジャンク箱から 40/1.9 の大口径レンズが付いたオートボーイスーパーを 108円でお持ち帰り。ヒットした初代オートボーイに続いて発売された高級タイプだそうで、レンズ前面の赤いリングが誇らしげ。総プラスチックだがとても格好いい。曲線を取り入れる前のキャノンのデザインはどれも好きだが、特にこのオートボーイスーパーは未来を感じさせてくれた。ちなみにTシリーズ以降 APS やデジタルも含めて、今のキャノンのデザインは好きになれない。

 動作音が大きい、電池馬鹿喰いなどカメラとしての出来はイマイチだったらしい。何より肝心のAFがよく外れるそうで、そのためかレンズの評価をあまりネットで見かけない。が、赤いワッカはダテでは無かろう。酷い腐食でカメラとしての寿命はとっくに尽きているので、予定通りバラしにかかる。 本体は殆どプラなので分解(と言うより破壊)は簡単だった。取りあえずレンズを取り出してみる。 AF なのであの重たいヘリコイドも無い。実にシンプルなものだ。(写真)

 白黒の長尺を切ってタンクで現像していた頃は、レンズの「味」なんて気にしたことは無かった。そりゃそうだ。普通の人はいくつものメーカーのレンズをそうそうとっかえひっかえ試す訳には行かない。だから雑誌などでプラナーはどうだとかゾナーはどうだとかの話があってもへーそうですかで終わり。当時の一眼レフのレンズはどれも優秀で、レンズの味など意識することなど無かった。昨今は、フィルムカメラの暴落、ミラーレスによるレンズ遊びなどによって、普通の人(いや普通でもないか..)でも様々なレンズを試す機会が得られるようになってきた。いい時代になったものだ。レンズ評価がひとり歩きしているような気がしないでもないが、まぁネットでありがちなこと。

 ともあれ新しいオモチャがまたひとつ。いつか手に入れるかも知れないミラーレスのために、大事にとっておくことにしよう。
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