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2015年09月07日21:40

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シスター鈴木の臨死体験と学び・・・3

事故の後、後遺症が残るといけないので、当時通院していた国立医療センターに検査のために入院することになりました。私は、その事故の5〜6年前から膠原病を患っており、ついでにその検査もしてもらうことにしました。入院していたある日、友人のイギリス人のシスターがお見舞いに来ました。

彼女は今おもしろい本を読んでいる、と言って、その本の話をしてくれたのです。
それは、「LIFE AFTER LIFE」(日本語版「かいま見た死後の世界」評論社)というレイモンド・A・ムーディの著書で、その中には、臨死体験をした人々のエピソードが書かれているのです。

私は友人の話に興味をもって聞いていましたが、次の友人の一言に、はっとさせられたのです。

「臨死体験をした人たちの中には、光に出会う人もいるらしい」
その光は生きた光で、まばゆいけれど、まぶしすぎるという感じではなくて・・・・・・と。それは、私が見た光とまるで同じようなのです。

では、あれは、臨死体験だったのか。
私の動揺をよそに、友人はさらに驚くべきことを口にしました。
「この本によるとね、光に出会った人は、その後人生がガラッと変わって、超能力がついてしまう人もいるんですって」。

ムーディは「光の生命」について、次のように説明しています。
「この光は単に人格を備えた生命であるばかりでなく、きわめて個性を持っている。死へ接近している人に対してこの生命から発散される愛と温情は、言葉では到底説明しきれないものであり、彼ら(臨死体験者)はこの光に完全に包まれ、保護されていることを感じ、すっかりくつろぎ、この生命の存在を受け入れる。彼らは、この生命に抗し難い磁力を感じ、吸い寄せられるように引き付けられる」。

さらに、このようなことも書いていました。
「ごく小数の事例に限られているが、死後の世界を体験してから心霊能力すれすれの直感が身についた気がする、あるいは、そうした直感が身についたことに気づいた、という報告がある」。

臨死体験に興味を覚えた私は、病院のお医者さんたちに、患者さんが亡くなるときの様子を聞きました。するとどのお医者さんも、死ぬ瞬間には、深いやすらぎの中に入り、きれいなものを見たりする人がいるようだ、というのです。

やっぱりそうなんだ、と私は思いました。私は階段から落ちて、死の世界に一歩足を踏み入れ、光の声で現世に帰ってきたのです。

担当のお医者さんが首をひねりながら私の病室に入ってきました。
「鈴木さん、不思議ですねぇ。全部きれいに治っていますよ」。

検査の結果、長年わずらっていた膠原病がすっかり治っているというのです。私もお医者さんも驚きました。階段から落ちたショックで病気が治ってしまったのでしょうか。

「光に出会った人は超自然的な力をもらう」
その言葉が胸に響きました。

難病が突然治ってしまったのも、光の体験がもたらした奇蹟なのでしょうか。
自分の身に何か変化が起きている。検査の結果は、そんな予感をさらに強めてくれることになりました。

あの生きた光は、私の人生を無限の輝きで満たしました。そしてその光は、私だけでなく、私と出会った人々にも、降り注ぐようでした。

それからというもの、誰かに会っているとき、突然、暖かい予感に満たされるようになったのです。
「あ、この人は幸せになる」と。

次の瞬間、「あなたはきっと、来週の水曜の何時ごろにいいことがありますよ」
とふっと口にします。
それを聞いた相手は何日後かに、「先生の言ったこと、本当でしたよ」と、喜びの報告に来てくれます。

・・・・・・・・略・・・・・・・・。

やがて、私の話を聞いたシスターが、次々と病気の人を連れてくるようになりました。私はそのころには、人のからだに手を当てると、なぜかその人の悪い箇所がわかり、病気が癒されるようにお祈りをするようになったのです。

私は、お医者さんでさえ匙を投げた重病の患者のところへだけ行くことにしました。末期がんの患者や、治療を尽くしても回復の見込みがない病気の人を次から次へと求め、慶応病院、国立医療センター、国立がんセンター、聖路加病院・・・私の病院めぐりが始まりました。

あの光との出会いを思い出だすたびに、頼りなく思える肉体の奥に、こんこんと湧き出る泉のように、命の輝きがほどばしっているのを感じます。しかも、それは、尽きせぬ泉であり、永遠の輝きなのです。私が出会った光の中に、時がなかったように。

永遠なる生命の光の中に、例外なくすべての人が受け入れられている。その圧倒的な愛の力を感じることができたら、大宇宙の気にぱっと入ることができて、病気も治ってしまうし、奇蹟だって起きるのでしょう。

そもそも生きていること自体が,何よりも素晴らしい奇蹟なのですから。



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