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2015年07月19日05:33

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日本一周リハビリツーリング【25】白岩岬公園

5/19(火)  走行距離 33.9キロ

今日は、高知県の宿毛港から一日2便出ているフェリーで沖の島に渡ります。

フェリーは125cc以下しか乗せられないため、これまでのバイクでは断念していた島.


フェリーターミナルに行くと、一時間前からの発券で、地元の人達はまるでバスに乗るかのような雰囲気。人間よりも物資の運搬の方がメインみたいです。

バイクの運賃は¥1104。乗船券はトータルで¥2434(片道)

バイクは小さなコンテナに乗せ、クレーンで船に乗せます。
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コンテナには段差があるけれど、イケメン船員さん3人で「せ〜の」とバイクを持ち上げていました。

「札幌から何しに来たの?」と、マッチョな船員さんに声をかけられ、缶コーヒーまで御馳走になり、島旅への期待が膨らみました。

ラッキーは客室には入れられないので、ケージに入れて、客室入り口に置くように言われました。



お天気が良くて凪ぎに見えるけど、今日の波は10m。冬には18mくらいになるのが普通だとか。

14:30に宿毛を出たフェリーは、一時間ほどで沖の島の母島港(もしまこう)に到着したけど、想像以上に揺れました。

バイクはコンテナに乗せたまま、クレーンで下ろされたけど、荷物を降ろしたフェリーはササッと次の弘瀬港まで出航して行き、コンテナに乗ったままのバイクは港に置き去り。


「え〜??これ、私ひとりでは降ろせないよ〜。どうするの?」と思っていたら、島の住民(平均年齢70歳くらい?)が、みんなで協力して降ろしてくれました。


明日、この島を出るつもりでしたが、バイクを乗せるコンテナの都合をどの港で待機させるかなどの都合で、この島には二泊することになりました。なかなか面白い展開です。


フェリーが着いた母島港には20人ほどの島民が到着する荷物を待ちわびていたけど、必要な荷物を車に乗せたらクモの子を散らすように誰もいなくなりました。
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港にある観光地図を見てもピンとこないし、走りだそうと思っても回りは階段だらけ。
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どこに幹線道路があるのかもわからない感じ。

丁度そこに島の集落を巡るコミュニティバスが来ていたので、その後をついて行くことにしました。


まるで林道のような枝道をミニバンのバスはどんどん入って行き、小さな集落のどん詰まりでUターンしてはまた次の集落へ。おかげで島の雰囲気がバッチリつかめました。

運転手さんも私に気を遣ってくれて「かなり寄り道するけどいいの?」とか「次は学校に行って子供たちを乗せます。」と良い感じ。

しまいには「白岩キャンプ場に泊るなら案内するよ。」と、先導してくれて.,



「ここだよ。」と言って連れて来てくれた「白岩岬公園キャンプ場」は幹線道路からすぐのところでしたが、入口の坂道がものすごく急な下り坂で、荷物満載のカブにはアリ地獄のように見えました。

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運転手は、別れ際、「地べたにテントを張ったら危ないから、階段を登った先にある東屋にテントを張りなさいね。」と言うのです。

「何が危ないのですか?」と聞くと「マムシがいっぱいいるから。」と・・・。げっ!!


トイレのある駐車場にバイクを停めると目の前にはかなり急な階段。退院以来、こんな急な階段は登ったことがありません。


でもその上にサイトがあるようなので、杖をつきながら登ってみると、海を一望する素晴らしい景色と芝生のサイトが現れました。屋根はないけれど小さな炊事場もあります。

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「マムシがいるよ。」と聞いていなければ、バイクを停めた駐車場にテントを張っていたけど、聞いちゃったからには仕方なく、その急な階段を登ってさらに50mほど行った東屋にテントを張りました。とにかく頑張りましたよ。

今朝、咸陽島公園キャンプ場でシャワーを浴びてきたけど、荷物運びで汗だく。しかし、この島には日帰り入浴施設がなく、どうしようもないので、水着に着替えて炊事場で水浴びをしました。お天気も良く、気温は30℃。誰か来ないかドキドキしながら浴びたけど、暗くなるまで誰も来ませんでした。

トイレは、最近使った形跡がなく、クモの巣だらけ。ドアノブを触るのも躊躇するくらい、あっちこっちに虫の死骸。水洗トイレでパーパーもあったけど、そのペーパーも触れたくないくらいの状態。

水は「谷水のため飲用不可」と書いてありました。「沢水」なら分かるけど「谷水」ってなんだろうか?

キャンプ場は通年、無料で予約不要。自由に使えます。

島の集落は母島港と弘瀬港に集中していて、キャンプ場はその丁度中間に位置しています。

キャンプ場入口脇から急こう配の遊歩道を下ると海水浴場に出るようですが、手入れされていない草ぼうぼうの道だったので断念しました。

ラッキーがマムシに噛まれないように気にしながら散歩。

場内の展望台から見る夕陽が綺麗でした。暗くなってテントで晩酌をしていたら、遠くから車の音が。

こんな時間に誰?と思ったら、先程のバスの運転手が島の女性達を連れて自家用車でやってきました。

「一緒に飲みましょう。この先の弘瀬部落でみんな集まっているよ。」と。

私は言われるがまま、ラッキーを連れて車に乗り島の南にある集落へ。そこは立派なお宅の庭先で20名以上もの人が集まり、大宴会が開かれていました。

本土から派遣されている医師や、看護師も参加していて、大盛り上がり。
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スーパーマーケットもない小さな島なのに、寿司の盛り合わせや、四万十のアユなどが並ぶ食卓にびっくり。先程のフェリーの荷物の中にあったのでしょう。

しかし、そのお宅に行くまでに石畳の階段を登らなくてはならないのにも驚きました。
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この島には、平らなところがほとんどないのです。断崖絶壁にへばりつくように家屋が並んでいて、全て階段。よくこんなところに住んでいるな〜と感心するばかりです。

素敵なおもてなしを受け、キャンプ場まで車で送って頂いて、離島ならではの大満足な一日を過ごしました。

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