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2015年02月26日04:33

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闘う相手

■「ケンカマッチ」で大けが負わせた女子レスラー「世IV虎」 王座剥奪と出場停止
(弁護士ドットコム - 02月25日 17:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=3291069

プロレスは客との闘いである。
単に唄が上手いだけの歌手が、時として観客を感動させられないように、相手を一方的に倒すだけのプロレスは“プロレスとの闘い”に敗北している。

女子プロレス史上に残る伝説のケンカマッチといえば
<strong>1993年4/2の横アリ「北斗晶VS神取忍」戦</strong>であろう。
https://www.youtube.com/watch?v=BC1dQRSddsY

開幕から北斗がグーパンチ。
ビンタの応酬からキレた神取の脇固めで北斗の左肩が脱臼。
本部席上でのパイルドラーバーで北斗大流血。
ロープに振っても付き合わない神取はロープ際から北斗を普通に突き落とす。
両者の流した血で、当時新調したばかりの全女のマットがどんどん紅く染まっていく中、隙あらばサブミッションで北斗の関節を仕留めにかかる神取に対して、ひたすらスープレックスやスピンキックやトペ・コンヒーロといったプロレス技で“女子プロレス最強の男”に挑む北斗晶。
最後はクロスカウンターからボロボロの状態でフォールを奪った北斗の勝利となったが、あれほど凄惨な試合であったにもかかわらず観客が両者を大歓声で称え、女子プロレス史上最高の試合と謳われるようになったのは、そこにプロレスへの愛があったからに他ならない。

この試合の直後、北斗が叫んだマイクパフォーマンスは今でも鮮明に覚えている。

「神取!聞こえるか!
お前は、プロレス心が無い!!
プロレスはプロレスを愛する者にしか出来ない。
柔道かぶれのお前に負けてたまるかッ!!!」


北斗と神取、両者がガチで喧嘩をしたら、恐らく柔道の日本代表クラスまで行った神取に北斗は勝てない。
しかしそれでもプロレス技で立ち向かい、プロレスリングを成立させようとする北斗の姿に観客は心を動かされるのである。

そして今回のスターダムの一件。
先にパンチで手を出してきたのは安川選手だという。
それにマジキレした世IV虎が容赦なくマウントパンチを繰り返し、安川選手を破壊したわけだが、その後非常に気になる続報が2点。

・今年3月に今回の被害者である安川惡斗さん主演のドキュメンタリー風自伝映画<a HREF="https://www.youtube.com/watch?v=EllT0jEAvsY" target="_blank">「がむしゃら」</a>が公開される。
・週刊プロレスの表紙がこの試合で顔面変形をした安川惡斗選手の写真になった。

これら2つの情報を聞いて、なんとなくスターダム側が思い描いていたブックの輪郭がおぼろげに見えてくる。

スターダムは3月の安川主演映画の話題作りをしたかった。
その話題づくりのため、安川に週プロの表紙を飾らせたいと考えていた。
試合開幕直後の安川側からのパンチの奇襲は、予定通りだった。
その後の世IV虎の反撃から、“想定外”の展開に発展してしまった。

結果的に団体のイメージが下がり過ぎなので、今回の謝罪会見も含めてのアングルだとは思わないが、強引な対戦カードも含めて、様々な思惑が交錯していたような印象。
試合を続行させたレフェリーも批判の的で、確かにクソジャッジなのだが、どうしても試合を成立させなければならない事情が、そのレフェリングに迷いを生じさせたとも考えられる。
現時点でその真相は知る由もないが、少なくとも云える事は、世IV虎はプロレスを裏切った。
間違いなく、今回の敗北者は世IV虎である。<strong>お前には、プロレス心が無い。</strong>

つーか、映画「がむしゃら」の予告見たら、めちゃくちゃ本編を観たくなってしまっている時点で、自分もスターダム側のブックに取り込まれちゃってるってことなんだろうな、と。
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