♪今はもう誰も 愛したくないの
♪なにもかもなくした 今の僕にできること
アリスのヒット曲「今はもうだれも」の1節だが、この歌はアリスが歌う数年前に作詞作曲者である佐竹俊彦氏が率いるウッディ・ウーというグループが歌っていたことを知る人はあまりいないかも知れない。
その曲が入ったアンソロジーを先日みつけた。
http://columbia.jp/prod-info/COCA-71110/
フォーク歌年鑑 1969 Vol.2 フォーク&ニューミュージック大全集 5
GS風というか初心者の「ジャン・ジャカジャカジャカジャカ」をエレキで奏でるしか知らなかった僕に同じ1回生だったR大のS君がフォークアルペジオやハマーリングなんてテクと共に教えてくれたのが、この曲だった。
そして数年後、新入社員同士で酒を酌み交わしたり昼食後の喫煙雑談をビル屋上で交わしていたO君が、休日のハイキングの折りにギターを抱えてきて「アリスじゃないぞ!」と言いながら弾いたのも、この曲だった。
不思議なことにS君もO君も「ウッディ・ウー」とか「佐竹俊彦」とか呼び捨てにせず『さたけさん』と敬称をつけて作詞作曲者のことを言っていた。ちょうど僕が【ネット上では氏か先生を付けているが】「吾妻さん」とか「竹宮さん」とか「一条さん」としか言わないように面識があったか親しい知人の交友関係の人だったのだろう。関西フォークとか京都フォークは、かなり狭い社会だったのが浮かばれる。
井筒監督の『パッチギ』(第1話)でオダギリジョーの若旦那がフォークルセダーズと呼び捨てにしていた記憶があるが、リアルでは加藤さん、北山さんと敬称付きで聞いた記憶もあるから…そのほうが「らしかった」かも知れない。
【この一節で井筒監督もオダギリジョー氏も敬称ヌキな理由は…判りますよね(^^)】
ウッディ・ウーの「今はもうだれも」
http://www.youtube.com/watch?v=zURxz1TGxbM&sns=em
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