mixiユーザー(id:940287)

2012年01月12日13:04

70 view

桂かい枝・林家彦いち二人会〜ふたり《情熱》あるき〜

 昨日は初笑いに繁昌亭の夜席へ。関西で彦いちさんを観ることができる貴重なこの二人会、横浜でも開催されていて合計で4回目だそうです。第1回目以来、2度目の観覧でした。会場に入るとビデオカメラが設置されていました。

 まずは高座に2人でごあいさつ。彦いちさんが天神橋筋商店街のトータルファッションというお店(もうアメ村には行かせない!とか貼ってあるお店?)で買った500円の福袋を開けて、中身を紹介するという趣向で、トータルなファッションを演出する中身はお客さんにプレゼントするという太っ腹なごあいさつでした。
 また、ビデオカメラの説明も。来年度(今年の4月〜)から中学校の英語の授業で英語落語が取り入れられ、その教材のために撮影するとのこと。かい枝さんの「The Zoo」を参考に全国?の中学生が演るというのは凄い!
 最後にかい枝さんが、「次は福矢さん」と名前を間違えるハプニング。「初天神」のマクラでもがっかりな間違いをしたりと、この日のかい枝さんは撮影の緊張感からかバタバタでした。。

 「桂福矢です」と自己紹介した福丸さんは「転失気」で客席をええかんじに暖めていました。

 彦いちさんの1席目は「いらち俥」の東京ver.の「反対俥」で、いらちの車夫の人力車が川を潜水しながら突き抜けたり、(上野までなのに)青森県の六ヶ所まで行ったりとはちゃめちゃな場面をパワフルな所作で演じられていて爆笑しっぱなしでした。乗客の江戸っ子らしさも上方と違って面白かったです。「芸者をあげられたら車夫をやってません」というサゲは東京ならではのもの?

 かい枝さんの1席目は刑務所に慰問落語に行ったときの話というマクラから「短パン刑事」を。西武警察みたいにあだ名をつけられる新人刑事、陸上をやっていたことから紐パンの名づけられる。そこへ人質事件が起こり、というプロットで、2年くらい前に観たときは「紐パン刑事」だと思っていたのですが、正式な題名は「短パン刑事」とのこと。なぜ?(笑)犯人がカレー鍋に落ちるというサゲは前回から変わっているような。

 かい枝さんの2席目は「The Zoo」の撮影。マダムが美術展で鏡をピカソの絵と間違えるおなじみの小話の英語版で、観客の英語力を測り、「動物園」のあらすじを日本語で説明してからという万全の体制で撮影開始で、トラの中に入った人がドーナツを子供からもらったり、悪い子供にワン!と吼える場面と、最後のライオンとの対決まで。園長さんは長谷川さんでした。「トラがいなくなってから客が減った」という場面で現在完了形を使ってたけれど、中学校で習ったかなぁと気になりました。中学3年生用?
 かい枝さんは続けて「初天神」をみたらし団子まで。トラ続き?寅ちゃんのかわいらしさ、いやらしさはかい枝さんならでは。格差社会を訴えたり、サイレンのように長い泣き声とか、独自のくすぐりも良かったです。

 彦いちさんの2席目は、「愛宕山」のあらすじを説明してから、愛宕山をカナダのユーコン川に置き換えた「愛宕川」を。山登りはユーコン川下りに、小判でのかわらけ投げは黄金の弾丸を谷底に撃ち込むというかんじ。扇子と手ぬぐいを使ってのライフルやマシンガンの表現が拍手喝采でした。メスシャケの背中につかまって川を遡上する一八の所作も強烈なインパクトでした。ユーコン川で歌う悲しい鎮魂歌が、日本では「ビックカメラのCM」や「たんたんたぬき」(童謡?)と同じ節というクスグリも素晴らしい!

 「スライドトークショー」では二人が東京の寄席の初席(1月3日)に行ったときのなんやかやを。かい枝さんがお年玉を3つしか用意せず(しかもその3つも彦いちさんが用意したもの)、前座から邪険に扱われたという話がツボでした。

--

平成24年1月11日
桂かい枝・林家彦いち二人会〜ふたり《情熱》あるき〜@天満天神繁昌亭

1.桂かい枝・林家彦いち「ごあいさつ」
2.桂福丸「転失気」
3.林家彦いち「反対俥」
4.桂かい枝「短パン刑事(かい枝作)」
仲入り
5.桂かい枝「The Zoo(英語版動物園)」
6.桂かい枝「初天神」
7.林家彦いち「愛宕川(彦いち作)」
8.桂かい枝・林家彦いち「スライドトークショー」

4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する