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日記一覧

昨日の続き
2017年03月31日07:57

 「お才と巳之介」谷崎潤一郎、途中で投げ出さなかったのがフシギなような、一応最後まで読みました。 この全集第3巻に「お才と巳之介」の後に収録された『金色の死』の序で谷崎は、≪「お艶殺し」と「お才の巳之介」とは、執筆中に知らず識らず人情本的興

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決定版谷崎全集
2017年03月30日08:28

 図書館に『食魔 谷崎潤一郎』坂本葵を返却、こちらを借りてくる。 決定版『谷崎潤一郎全集』3巻と5巻。さっそく「お艶殺し」を読む。巻末の解題をみると、この作品を発表したとき、森鴎外が「谷崎があゝ云ふ調子の低いものを書いてはいけない。あゝ云ふ

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『大江健三郎自選短篇』
2017年03月29日08:00

いずれ買おうと思っていたこちらを先日天三のT書店で見かけたので半額にはなっていなかったが潮時といただいてきた。 『大江健三郎自選短篇』(2014年8月19日岩波文庫)。この本を編むにあたって著者は読み返し手を加えたと聞いていたし、あとがきに

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 『文学雑誌41号』(昭和四十年十一月二十五日)表紙絵庄野英二。今回街の草さんで入手した『文学雑誌』はすべて杉山平一旧蔵ですから、毎号杉山さんの文章やカットが掲載されています。 この号には「谷崎潤一郎とクライマックス」を寄せておられます。≪

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吉田定一を読む(弐)
2017年03月27日09:04

 『文学雑誌47号』(昭和四十四年十月二十五日)表紙絵杉山平一。この号に吉田定一は「編集後記というもの」という雑文を書いていて、これが『文学雑誌』に書いた最後の文章になった。次号48号(昭和四十五年七月)は「吉田定一追悼号」。 「編集後記と

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吉田定一を読む
2017年03月26日09:41

 『文学雑誌』36号(昭和三十八年十一月三十日表紙絵小出楢重)と38号(昭和三十九年八月二十五日表紙絵杉山平一)。どちらにも吉田定一が書いています。 「上林暁訪問記」(38号)はコピーで読み、ここで紹介したことがありますが、「感傷紀行」(35

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『恐怖時代』谷崎潤一郎
2017年03月24日08:42

  古書会館で矢野さんから。 『恐怖時代』谷崎潤一郎(大正十二年十一月二十日九版金星堂)。谷崎本が手頃なお値段なら買ってしまいます。 検印紙がなんかよろしいな。 『食魔 谷崎潤一郎』坂本葵は読了。谷崎の初期の短編を読まなくちゃと思って、これ

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みどり文庫訪問
2017年03月23日08:36

 街の草さんを訪ねたあとに甲子園のみどり文庫さんを訪問した。開店されて少しして覗きに行って以来のこと。前日に大阪古書会館でお会いしている。棚の本はずいぶん増えていました。入口には50円文庫台も置かれてあってそこから一冊頂戴した。 『京都の散

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『風 7号』
2017年03月22日07:52

 この雑誌ははじめて見ました。 『季刊 風 7号』(昭和五十年九月一日風発行所)。 頂戴してきたのはこちらが載っていたからです。 「埋没的な詩の紹介(5)」寺島珠雄と「詩人寄席 下席」清水正一、どちらも本には収録されていないでしょう。 清水

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 未架蔵の『文学雑誌』も数冊頂戴した。そのうちの一冊。 『文学雑誌35号』(昭和三十八年四月十五日)。表紙及び扉絵は小出楢重。 石濱恒夫「大阪のひと―Nの家族」にこの扉絵のことが書いてあります。≪手もとにある父〔石濱純太郎〕あての葉書のいち

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 これもうれしい。 『輪72 桑島玄二追悼号』(1992年11月10日輪の会)。 たくさんの人が追悼文や詩を寄せている。その中で、山田廸孝が、≪彼は一時期、彼の友人を中心にして、戦没詩人論をよく書いたが、あるとき、足立巻一から「高祖保について

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『海鳴り13号』
2017年03月19日07:05

 前回店主が不在だった街の草さんへ行こうとしたらポストにこれらが。 『ひょうご大古本市』目録と『おばあさんのアルバム』(富士正晴資料整理報告書第22集)。目録は鞄に入れて電車で読む。巻頭ページはその街の草の出品写真。 『猫町』がいいなあ、と思

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 昨日は大阪古書会館。厚生さんの棚の本を開いたら、 これは買わないわけにはいきません。  『バカらしい旅行』足立巻一(一九七一年一月理論社)。宮崎修二朗さん宛献呈本。宮崎さんはご健在のはずだけど蔵書が市に流れたのかしらん。慌ててそれらしい本

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 図書館からこちらを借りて来た。 『食魔 谷崎潤一郎』坂本葵(2016年5月20日新潮新書)。話題になったときには図書館に入ってなかったように思うのだが、一昨日行ったら谷崎関係本の中に並んでいた。 谷崎の作品の中から食べ物の記述を拾い出して

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『大和通信一〇六号』
2017年03月16日07:51

 図書館に『仮名手本ハムレット』を返却して戻ったら、こちらが届いていた。 『大和通信一〇六号』の一番目が「忘れたい、思い出す」島尾伸三で吃驚。少し前に『脈』で島尾文を読んだばかり。そして、こちらも題名の通り、両親のことが書かれている。≪『古

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 戯曲を読むのはずいぶんと久しぶりであります。 『仮名手本ハムレット』堤春恵(一九九三年十二月一日文藝春秋)。先ごろ読んだ『文章読本X』小谷野敦の中で言及されていて、気になって図書館から借りてきたのですが、いつの間にか返却期限が迫ってきたの

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店主不在
2017年03月13日07:33

 陽気にさそわれて武庫川まで出かけました。ところが、お店は開いていたのですが、店主は不在。店の前に積みあがった雑誌の束をチェック、たぶん杉山平一さんの旧蔵の一部でしょう、寄稿した同人誌をきちんと保存しておられたようです。長年探していた雑誌の

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音楽療法?
2017年03月12日07:20

 T書店本店で本は二冊しか買えなかったのですが、このところ本が買えない場合はCDの棚を物色することにしておりまして、今回はこちらを。 ブレンデルのシューベルトのピアノ曲三枚組、1962年頃の録音ですから三十歳代(1931年生れ)はじめでしょう

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一月ぶり
2017年03月11日08:23

 きのうは一月半ぶりくらいでしょうかT書店本店まで。お店に入っておどろいたのは、日本文学の棚の前にあった平台がなくなっていたことでした。あれらの本はどこへいったのだろう。全体として整理が行き届いてしまって、なんだか雰囲気が違うような気がしま

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 うれしい本が飛びこんできました。深謝であります。 『わが忘れなば』小沢信男(一九六五年十一月十六日晶文社)装幀平野甲賀。小沢さんの第一創作集で最初の単著です。この本に収録されている作品のうち五篇は、この十年後に出た『東京の人に送る恋文』(

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『目白師』蔵原伸二郎
2017年03月09日07:32

 F書房から届いた注文品。 『目白師』蔵原伸二郎(昭和十四年十月二日ぐろりあ・そさえて)表紙絵棟方志功。ずっとほしかった本。もちろん下のゼロが一つ少ない値段でした。

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『評伝・富士川英郎』
2017年03月08日08:28

 昨年図書館から借りて読み、できたら手元に置いておきたいと思っていたところ、F書林さんが日本の古本屋に格安で出品されたので購入。 『評伝・富士川英郎 ある文人学者の肖像』富士川義之(二〇一四年三月五日新書館)、再び読みはじめました。 ところ

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ゼロ一つ
2017年03月07日08:55

 F書房の目録が届きあわてて見る。 下のゼロが一つ消えていたらなあ、と思うこの頃です。

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初心者
2017年03月06日07:36

 家人のケイタイが壊れてしまったことがきっかけで、二人ともスマホに変更することに。電話とメール以外ほとんど使わないしネットはPCで間に合ってるのですがね。あれこれいじってますがよくわかりません。とりあえず電話とメールができるようになったのでい

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文月書林目録04号
2017年03月05日08:25

 文月書林さんの目録04号。 今回もなかなかいい本が並んでいます。 『コルボウ詩集』が四冊。 足立巻一さんの本も。『鏡・詩人九鬼次郎の青春と歌稿』はあまり見ないですね。 「かけだし古本屋の備忘録」には、『コルボウ詩集』の説明とともに九鬼次郎

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ぽかんぽい?
2017年03月04日09:04

 「ぽかん編集室」のS編集長から、『ぽかん』6号の刊行にあわせて京都の恵文社で山田稔さんも出られるトークショウを開くので、その場に古本を出すようにと言われているのですが、他にはモズさん、固有の鼻歌さん、ソオダ水さんとプロの方ばかりで少々腰が

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『南の風』原田憲雄
2017年03月02日08:30

 善行堂さんでちょうだいした本。 『南の風』原田憲雄(1966年2月23日方向社)。この本は三年ほど前にコピーを富士正晴記念館でもらっている。善行堂さんの積みあがった本の中に見つけたときはヘーという感じでしたが、表紙を開いて吃驚。 杉本秀太

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「光を追うて」秋聲
2017年03月01日07:50

 志賀直哉の『夜の光』は読了。「暗夜行路」に移ろうという気がしないので、 『秋聲全集第十八巻』(最終巻)所収の「光を追うて」を読み始めました。これは自伝的な小説です。野口冨士男の『徳田秋聲傳』でおなじみになった話が出てきますが、やっぱり秋聲

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